対象:リフォーム・増改築
輻射式暖房の効果
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こんにちは
床材をタイルにして床暖房を組み合わせるとの事ですので、
・熱に強い材質であること(できれば専用品)
・床タイルは接着工法が一般的なので、熱で剥がれないこと
・目地が熱割れしない工法にすること(目地無しで付きつけなど)
を選ばれることが前提になると思います。
ご両親が住まわれる部屋ということなので、将来具合が悪いときなどは、車いすを使用されるときがあると想定できます。
車いす走行時は部分的に加重がかかったり、ねじれのチカラが床に伝わりますので、タイルの端部が割れたり、接着が剥がれ浮いてきたりすることも想定されたほうが良いですね。
床暖房のほうですが、現在主流の「電熱線タイプ」「温水パイプタイプ」のものに変わり、これからは遠赤外線フィルム暖房(輻射暖房)が主流になると感じています。
施工が簡易で、輻射暖房の効果が発揮される商品なので、床暖房のご依頼があった際はオススメする製品の一つに挙げております。
ただしデメリットとして、床暖房は局所暖房向きなので、その場所・部屋に対して効果がありますが、全館暖房としては不向きな点があります。
お年寄りの方の住宅内事故に多いヒートショックは、暖かい部屋から寒い場所に移動した際に起きたりしますので、設計士さんに温暖差の無い環境の提案をしていただくと安心ですね。
また、輻射暖房は気密性や断熱性のある住宅に相性が良いので、昔ながらの住宅に組み合わせても効果が感じられないケース(寒いと感じるケース)も多々あります。
たまたま私自身のブログでも、オイルヒーター(輻射暖房)による記事を挙げたばかりでしたので、ご参考になれば幸いです。
http://ameblo.jp/yasuragi-kaigo/entry-11398725728.html
やすらぎ介護福祉設計 斉藤
評価・お礼
anneko さん
2012/11/15 16:49
早速のご回答、ありがとうございました。
現在において、遠赤外線床暖房というものが、
どういう評価をされているものなのか全く分らなかったので、
非常に勉強になりました。
どうもありがとうございました。
回答専門家
- 齋藤 進一
- ( 埼玉県 / 建築家 )
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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この回答の相談
2世帯住居の親世帯のリフォームについての質問です。
今度、親世帯のリフォームを行なうことになり、
リビングおよびキッチン、廊下部分の床材をタイルにすることになりました。
しかし、タイルだと冬… [続きを読む]
annekoさん (東京都/37歳/女性)
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