北側斜線について

2012/03/17 10:33

: (; 5.0; )

横浜の設計事務所です。

北側斜線は真北方向から算出します。(磁北ではありません)
ですので方向は、図面上では家や道路の向きとは違う事がほとんどです。

このような場合は配置図の平面上で真北方向の線を引いて、軒や棟などの
当たりそうな場所までの距離を読み取って、その距離から斜線の高さを
計算して軒や棟の高さと比較します。

立面図は真北方向を向いている事はほとんどないので、斜線はあくまで計算した
ポイントの高さで斜線をひきます。
ですので、1:1.25と記載されていてもその比率で描いているわけでは
ありません。結果として、妙な比率の数字になりますが、意味はないので
その比率をわざわざ記載はしない事が通例です。

ちなみに、北側斜線のスタート位置は北側に道路がある場合は、道路の反対側
になるか中心線になるかは行政によってちがいます。
また、真北方向に隣地がかかる場合は隣地境界線からの距離になります。
それから、道路斜線は平面図上では道路に垂直に引きます。

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補足

上記で隣地がかかる場合というのは、道路と隣地が両方北側斜線のスタート位置に
なる場合があるという意味です。補足します。

もし、ご自身で高さを検討したい場合は敷地平面図上で、真北方向と建物の配置
（南北方向）に並行な線からなる適当な直角三角形を描いてみてください。

真北方向の長さを測って、比率を掛けて高さを出します。
配置方向の長さを敷地の立面にポイントしてその位置に算出した高さをポイント
します。そこを通る斜線を引けば、それが北側斜線になります。

計算

行政

境界

設計

評価・お礼

小杉山さん

2012/03/20 20:03

小松原さま、お返事ありがとうございます。
話を分かりやすくするために、土地が真北から45度西にずれていると仮定します。
すると隣地境界線、建物からその境界線への直角方向の距離、建物から境界線への真北方向への距離、この3線が描くのが、90度、45度、45度の直角三角形。
その各辺の比率は1：1：√2だから、例えば隣地境界から1m離して建物を建てても、この場合は√2m、つまり1.4142m離れていると見なす。で、1.4142×1.25＝1.7677となり、1：1.7677の比率に北側斜線が緩和できる。

45度ではない場合でも、三角関数を駆使して真北方向への距離を算出するか、あるいは実測すれば良いということでしょうか？