リビングダイニングの照明計画

はじめまして。奥山裕生設計事務所の奥山と申します。
ワット数としましては、ご計画中の灯数で十分な水平面照度が得られると思います。
ダイニングも６０ワット３灯のタイプで十分です。

ただ、明るさ感というのは、水平面照度とは必ずしも一致しないことが多いので、
垂直面、つまり壁の照度も意識されるとよいかと思われます。
（人間の目は水平面よりも垂直面の方が通常、意識されることが多いからです。）

新築のご計画は初期の段階でしょうか？
まだ、電気配線などが動かせる段階であれば、壁面にブラケット照明や間接照明を
配置することができれば、少ないワット数でより明るさ感を感じるＬＤＫにすることが
できるかと思います。
すでに、変更が難しい場合は、コンセント式のスタンドライトやテーブルライトなどを
壁際に置かれると、明るく雰囲気のある照明計画とすることができます。

また、お年寄りがいらっしゃる場合は、通常より、明るめの設定が必要となりますが、
お子様に関しては、特に大人と同じと考えられてよいかと思います。
（ダイニングテーブルで勉強をするなど、作業性が求められる場合は配慮が必要ですが。）

最後にランプの種類ですが、リビングダイニングなど、くつろぐための場所には、白熱灯などの色温度の低い黄色い光、
キッチンなど、作業性を求める場所には、蛍光灯などの色温度の高い白い光が適しています。


同じ間取りでも照明計画を変えるだけで、ずいぶんと部屋の雰囲気は変わるものです。
是非、照明計画をお楽しみ頂ければと思います。

素敵な家が完成されることを願っております。