対象:新築工事・施工
加藤 一枝
建築家
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既存部分との構造強度のバランス +α 私のご提案...
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こんにちは。晴ハレ住環境設計の加藤一枝です。
敷地の南側、駐車スペースとして空けておかれてよかったですね。工事の際、とても助かると思いますよ。西側に隣接して購入された3m×10mの土地は、どんな風に使おうかとこれから考えられるのでしょうが...愉しんで考えてくださいね!
さて、この土地に建物を延長して増築される場合ですが、
・現在お住まいの建物部分の構造強度と、
・新しく増築される建物部分の構造強度、
を揃えられるように、気を付けられた方がよいかな、と思います。
現在お住まいの建物は、建てられてから何年ぐらい経過しているでしょうか。
木造ですか?どんな造り方の木造ですか?
建物は、造り方によって、構造強度、地震の時の揺れ方等耐える力が違ってきます。
現在お住まいの建物が、ユラユラ揺れながら耐える柔らかい造り方、昔の造り方で、新しく増築する建物を現在の耐震基準に合わせてガチガチと固く耐える構造で造るとしますと、柔らかい造り方をしてある現在お住まいの建物の方は、壊れやすくなってしまいます。
(カケッコの時、足の速い子が手をつないで一緒に走ってくれても、だんだんついていけなくなって、手が離れて転んでしまう足の速くない私のように...。苦笑...。)
ですから、建替えることも視野に入れて検討できるほどご予算があるのであれば、
・多少工事費がかかっても、
・多少工事期間が延びても、
・役所の申請等手続きが面倒になっても、
現在お住まいの建物の構造補強をする等して、増築部分との構造強度のバランスを揃えておかれることをおすすめします。
基本的には、増築・リフォームに賛成です。どんなエコ設備を装備しても、早々に建替え廃棄してまったら、エコにはなりません。建物に愛着をもって、長く使い続けることが、何よりのエコですよね。
また、もしも、気分転換が目的でしたら、
建物を延長されるまでもなく、買い増しされた土地の部分を、
・中庭・パティオのようなお庭としてリフォームされ、屋外のリビング、半屋外のリビングとして愉しまれたり、
・サンルーム・温室等を建てられるのも、
住まい方に新しい愉しみが増えるように思います。
お庭のリフォームは、ご想像以上に、費用対効果バツグンですよ。おすすめします!!
余計なお節介をお許しください...。
晴ハレ住環境設計 加藤一枝
http://www.halehale-jukankyo.com/
評価・お礼
デジカメ さん
2011/02/02 09:42「建物に愛着をもって、長く使い続けることが、何よりのエコ」このお言葉・・・身にしみます。手狭になってきた「おうち」をどう快適にしていくか、自分たちなりにもう少し工夫できることがあるような気がします。もちろん専門家の方にアドバイスをいただきながら考えて行こうと思います。ありがとうございました。
加藤 一枝
2011/02/02 10:32
デジカメさん、評価をありがとうございました。晴ハレ住環境設計の加藤一枝です。
デジカメさんが、現在のおうちを気に入っていらっしゃるのは、建物そのものも魅力的なのでしょうが、私がお察しするには、デジカメさんの住みこなし方がウマイ、のだと思いますよ。建築として建てられた家が、素敵な住まいになっていくのは、家人の住まい方次第です。建物完成後、久しぶりにお客さんの家を訪れ、「こんなに素敵だったかな?私の設計した家って?」と思う程、嬉しい驚きに出会うこともしばしばです。(笑)ですから、設計者の仕事は、家人が、日々の暮らしを愉しみながら、可愛がって設え・手入れをしてもらい、魅力的な住まいに成長させられる素質・可能性をもった家・骨格をきちんと造っておくことかな、とつくづく思います...。
手狭になってきた、ということですが、何が理由でしょうか・・・?もしかして、モノ、ですか?人ですか?もしかして、モノでしたら、「蔵」でも建てられたらいかがでしょうか?
季節のモノの出し入れ、という行事・手間も昔のように復活してしまうかもしれませんが、日々の暮らしをモノに占領されず、必要なモノ・好きなモノだけに囲まれて、気持ちよく、また、地震時にもモノに追い回されずに安全に、過ごすことができると思います...。
満足度は、要求を絞って...絞って...絞った時ほど高まるようです...。応援しています!!
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現在、東側道路に10m接道しており、西側に10mのびた土地です。さらに西側に3m土地を地続きで購入しました。土地が増えた部分を使って家を増築したいと考えていますが、我が… [続きを読む]
デジカメさん (東京都/43歳/女性)
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