対象:心の病気・カウンセリング
国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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頑張っているご主人の断酒を続ける方向で支えてあげて下さい
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こんにちは。カウンセリングルーム聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています(医療行為は致しません)。カウンセラーの立場からは,判断することは医師法での診断に該当するため,直接的な表現は致しませんのでご了解下さい。
アルコール依存症であるご主人を心配されるお気持ちがあるのと同時に「これほど頑張っているなら、たまには・・・」とご主人の思いを汲んでおられるずぶりんぼうさんのお気持ち,お察しします。
ご存じのように,アルコール依存症の際の離脱症状(禁断症状)は,ご本人の苦しみはもちろんのこと,周りの方にとってもとてもつらいものですよね。「補足の「アルコールの離脱症状」をご覧下さい。そして,その期間を経て,現在は一度もアルコールを口にせず頑張っているご主人のそばにいるずぶりんぼうさんが「たまには・・・」と思われるのも無理はありません。
アルコール依存症は1~2日でなる疾患ではなく,長い時間をかけてなる疾患です。そして実際には,何年もアルコールを口にせずにいても,ちょっとしたきっかけでふたたび苦しい状態に陥ってしまう例もあります。
アルコール依存症は心の病気の面もありますが,同時に「からだの病気」でもあるのです。依存となった「からだ」がアルコールを要求しているのです。ご主人はそんな身体の要求を精神の面ではねつけている状態なのですね。ちょっとくらい良いかなと言う気持ちは「悪魔のささやき」になってしまいます。
例えば,何かのからだの病気でお医者様に「アルコールは飲まないように」と言われるときには,アルコールを控えますよね。アルコール依存についても同じように考えて見て下さい。アルコールを飲ませることを考えて意識障碍を心配するよりも良いと思われます。
もともとアルコールを飲まない人が幸せに暮らせるように,アルコールを飲まないで幸せに暮らす・・・というのもひとつの方法なのではないかと思います。断酒を続けて頑張っているご主人を,精神的に支えてあげて下さい。そして,くじけそうになったときには地元の断酒会などに参加することをお勧めします。
ご主人が乗り越えられてきた辛い経験を,すぶりんぼうさんの協力を得て,幸せな生活を続けられることを願っています。
http://www.choushinkan.com
補足
【アルコールの離脱症状】
このうち2つ以上が飲酒を止めてから,数時間から数日中に現れる
1.自律神経系の過活動(多量の発汗や脈拍数増加)
2.手指の震えの増加
3.不眠
4.吐き気や嘔吐
5.一過性の幻覚や錯覚(視覚・聴覚・体感覚)
6.精神的な興奮
7.不安
8.全身けいれん発作
評価・お礼
すぶりんぼう さん
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
主人の場合は、私が気付いた時には完全に意識不明の状態でした。
吐いた物が詰まってる様子で呼吸もかなりおかしくて
正直普通に生活出来るようになるかどうかも疑問に思っていたくらいです。
それなのに・・つい甘い考えが頭を過ってしまったようです。
今までの努力がまるで無駄になるところでした。
この件に関しては、また「飲みたい」と主人が口にした時に
しっかりと話し合いをしたいと思います。
ありがとうございました。
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