黒字化の第一歩は分析から - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

榎並 慶浩
リーンアカウンティングジャパン 代表
東京都
税理士
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黒字化の第一歩は分析から

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黒字化

こんにちは。

倒産防止を信念に掲げる税理士、榎並です。

倒産防止というと、後ろ向きな印象を与えるかもしれませんが、

これには、大きく分けて2つの側面があります。


1.売上を伸ばし、収益を拡大する(又は黒字化する)

2.コストを削減し、収益を拡大する(又は黒字化する)


いずれにしても「しっかり利益を確保していく」ということが必要になって

きますが、そのためにまず何をするか?ということをお伝えします。


売上を伸ばすにせよ、コストを削減するにせよ、まずは自社の状況を

把握することから始めないといけません。

法人であれ、個人であれ、最終的に事業の成果を決算書という形で

まとめられるかと思います。

これを自社で行っているか、税理士に委託しているかは別として、

皆さんはどのくらいの頻度で決算を実施されていますか?


「決算なんて年に1回に決まってるだろう!」

と思われた方は危険信号です。


専門用語というほどでもないですが、決算は期間によって下記に

分類されます。

・年次決算

・四半期決算

・月次決算

先ほどの年に1回というのは、年次決算になります。

四半期決算というのは、1年を3ヶ月ごとの4つに区切って決算を

行うもので、上場企業において作成が義務付けられています。

最後の月次決算は毎月のものです。

これ以外にも、日々締めていく日次決算というのもありますが、

あまり多くないと思いますので割愛します。


これらのうち重要なのは「月次決算」です。

少なくとも月に一度は数字を取り纏めて、会社の状況を把握することが

重要ということです。

年に1度や3ヶ月に1度の決算では、状況把握の頻度としては遅すぎます。

3ヶ月前の状況を把握したからといって、効果的な対策が打てるものでも

ありません。

また、対策を打った結果が見えるのも、3ヶ月以上先ということになります。


日々、刻々と変化する環境に対応しようと思えば、迅速に手を打って

いかないといけませんよね?

そのためにも、まずは月次で決算を行うことから始めてみてください。


そして、ここからが本題です。


すでに月次で財務諸表を作っている、又は税理士からもらっているという

場合に、作成された財務諸表をどのように活用しているか?を考えてみて

ください。

まさか、今月は赤字だった、黒字だった、で終わってはいませんよね?

財務諸表は作って終わりではありません。

見て、分析して、次月以降の対策を打っていくために活用すべきものです。


特に、この「分析する」というプロセスを適切に行うことが重要です。

適切な分析を行わないと、当然、適切な対策など打てないからです。

この財務諸表の分析を、一般に「財務分析」と言います。


「財務分析?そんなの忙しくてやってられるか!」

「財務分析って難しそう・・・」

「理屈なんていらない!分析で売上が伸びるならみんなやってるよ!」

と、思われる方もいるかもしれません。


が、そんなことはありません。

財務分析というと小難しく聞こえるかもしれませんが、我々も学者では

ありませんので、実効性のあることしかやりません。

すなわち、あまり時間をかけるものでもないのです。

また、中小企業においては顧問税理士が数字を握っているはずですので、

顧問税理士に月次のレポートを求めることもできます。

もし顧問税理士が申告業務や記帳代行業務以外は請け負わないという

方針であれば、分析だけ財務コンサルタントに委託するという手もあります。


財務分析については、書籍も星の数ほどありますし、手法も多種多様です。

上場企業などでは詳細な分析まで行うのが通常ですが、中小企業では

そこまでは不要と思います。

ただ、少なくとも共通しているのは、財務分析によって過去からの推移や

現状の把握を行わないことには、対策も打てなければ未来の予測も

できないということです。


財務分析の具体的な手法については、今後、コラムで定期的に触れて

いきたいと思いますので、ご興味ある方はご覧になってください。

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