- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
From三田オフィス:別所諒
「自分らしさの発見とお金と宗教」
この3つは密接にかかわっている。
メンタル系のコンサルやカウンセラーの支援をしていると、ある分岐点を超えれば必ず起こることがある。
自分らしさの発見とは、突き詰めて言うと、「自分が自分であることに迷わない」ということだ。架空の自分を探しても見つからないことを知り、今存在している自分を自分と認識することになる。要はクライアントに何かをしてあげるのでなく、気づきを待つということだ。
ただし、気づかないクライアントの方が多いわけで、結果が出ないことに責任を感じてあれこれやってあげようと考えて待てずに深みにはまる。これが初期の壁。
クライアントは待てないので、あちこちのセミナーを渡り歩いたりする。世の中はうまくできていて多くの自分発見のメソッドが開発されている。基本的に、人のパクリじゃないかと思うものが多いが、中には、稲妻に打たれたように人を変化させるメソッドもある。
このような優れたメソッドは多くの人の支持を得るので、本が売れたり、セミナー参加者も飛躍的に増える。講師はボランティアでやっているわけではないので、価格も上がる。
価値のあるものはできるだけ高い価格を設定することで、参加者の質が上がり、満足度も上がるのだから、ビジネス的には当然のことである。
ところが、ここで第2の壁ができる。昔からのセミナー参加者の一部が(価格が上がる前)、値段が上がったことを拝金主義や宗教化していると言いはじめる。
気にせずに突破できる講師は問題ないのだが、性格のいい人は考え込む。
(現在多くの人に支持されているメンタル系のメソッドを検索すれば「メソッド名 宗教」「メソッド名 詐欺」と言うワードが出る)
でも、よく考えてほしいのは、無料か安い料金でやっている時は感謝され、料金を上げたら批判を浴びるというのはおかしいのではないか。
もちろん、受講生側としては料金は安い方がいいに決まっている。一方で、値段を上げるというのは講師にとっても、大きな決断だし、セミナーの質をさらに向上させる覚悟が必要になる。
よりよきものをという決断は、さらに大きな支持を得る一方で、金額に躊躇する人が離れていく。そして、「あの人は変わった」なんて言われるのだが、ここでも考えてほしい。
「あの人は変わった」というのは、もともと参加者が求めた変わりたい状態であり、講師はそれを体現しているのだから、喜ばしいことのはずだ。
仮に、自分を自分として勇気を持って生きることができるとしから、その方法に対する値段はいくらになるだろうか?財布と相談することは悪いことではないが、「誰かが変えてくれる」というメンタリティではお金が無駄になるし、高いと感じるかもしれない。
セミナーの参加費はお布施ではない。常に参加するかどうかは参加者が決定できるので、何の強制力もない。それでも、ほぼすべての講師が成功するまでに同じ道を通る。
二つの壁にまず例外はない。あなたは宗教と言われる側か、言って批判する側か?
ということで人に支持されることで起こる壁の話(少し厳しい話だったかな?)
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