では、”そのタイミング”は? マーケットはさまざまな要因で常に変動しており、相場がいつ上昇するか、下落するかを予測してそのタイミングをつかむのはなかなか困難です。
でも、長期の投資を考えた場合には、このようなスタートのタイミングはそれほど大きな問題にはなりません。
長期の投資でよく使われる方法に「ドル・コスト平均法」があります。定期的に一定額で特定のファンドを買い付ける方法で特に長期の投資には効果的といえます。
この「ドル・コスト平均法」を使えば、価格が高いときには少なく、安いときには多くの口数を買付けることによって、結果的には1口当たりの平均単価を引き下げる効果が期待できます。すなわち、投資するタイミングを分散して一時に高い価格で買ってしまうリスクを低くするのです。
一時に購入するときには、いつ買うか、ということに神経を使いますが、「ドル・コスト平均法」を利用すれば「いつ」ということはあまり気にしないで投資のスタートをきることが出来ます。始めようと思ったときにすぐ始めれば良いのです。
また、この方法は価格変動のリスクをコントロールすることはもちろんですが、投資信託を購入した人の心理をコントロールするというメリットもあります。
先月購入した投資信託の価格が下がったからと悔しがったり、来月はもっと下がってしまうのではと恐れたりするのではなく、「安いときにはたくさん買えている。保有口数が増えれば、今後少しでも値上がりすれば利益は大きくなる」と思えばいいのですから、投資初心者にはお勧めです。
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このコラムの執筆専門家
- 佐々木 保幸
- (京都府 / 税理士)
- 税理士法人 洛 代表
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