ドラッカーとISO - ISO・規格認証の戦略と活用 - 専門家プロファイル

人見 隆之
ISOマネジメント研究所 所長
ISOコンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ISO・規格認証

人見 隆之
人見 隆之
(ISOコンサルタント)
人見 隆之
人見 隆之
(ISOコンサルタント)
人見 隆之
人見 隆之
(ISOコンサルタント)
人見 隆之
(ISOコンサルタント)

閲覧数順 2024年04月26日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

「企業にとって必要なのは、マーケティングとイノベーションである」

これは、経済学者であるドラッカーの言葉ですが、
実は、この言葉、ISOにも当てはまる言葉です。

マーケティングとは、ISOでいう、顧客のニーズをいかに把握し、
対応するかということ(ISO9001:5.2顧客重視)であり、
イノベーションとは、ISOでいう継続的改善に当てはまります。


ビジネスパーソンにとって、ドラッカーによる教えは、
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
という本の大ヒットでメジャーなものとなり、好意的な教えとして、
受け容れられています。

一方、ISOによる教えは、まだまだマイナーで、しかも誤解されていることも多い
と感じます。

私がいろいろな方の声を聞く限り、
一番の誤解であると思うのは、ISOは形式的なもの、画一的なものとして、
とらえられていることです。


私はコンサル現場で何度もいうことですが、
具体的にやり方を決めるのは、自社であり、
それは、実践的なものでなければいけないということです。


たとえば、ISOの顧客重視は、単にマニュアルに書いてある
だけではダメで、具体的に、顧客をどう定義するかなどの戦略や
その具体的な戦術まで踏み込んでいかなければいけません。

現在、日本でISOを取得している会社は、※約7万社くらいあります。
仮に1社平均100人の社員がいるとすると、約700万人が関わっていることとなります。

ISOに関わっている人はこれだけ多くの人がいるのですから、
ISOは形式的なもの、画一的なものという誤解が解けて、
少しでも多くの企業が、ISOをツールとして実践していくことができれば、
ISOのイメージもだいぶ変ると思います。


どうせISOをやるんだっら、単に認証を維持するためだけのISOではなく、
具体的に活用するISOでありたいものです。


※2012年6月時点でのISO9001、ISO14001、ISO27001の取得企業を考慮した企業数


ISOマネジメント研究所

このコラムに類似したコラム

ISOをやめた理由 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2012/11/14 09:11)

ISO取得の経費を安くする方法 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2011/11/11 16:56)

ISO27001改訂には、「経営的要素」を加味すること 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2013/09/12 13:29)

営業マンの気合いが足りないで終わっていないか? 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2013/01/30 10:45)

一度、作成したマニュアルはいじってもよいのか? 人見 隆之 - ISOコンサルタント(2012/12/18 17:24)