- 人見 隆之
- ISOマネジメント研究所 所長
- ISOコンサルタント
対象:ISO・規格認証
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
- 人見 隆之
- (ISOコンサルタント)
先日、30名ぐらいの従業員を抱える製造業の社長から
こんな事を聞きました。
うちの会社は、会議でなかなか意見が出てこない、
常に受け身、聞かれたことしかしゃべらない、
という話を聞きました。
私が実感として思うことは、これは個人の問題ではなくて、
組織の問題ではないか、ということです。
つまり、
意見が出てこないのではなくて、
意見が出せない組織風土があるのではないか、と。
なぜなら、一見、寡黙そうな人でも、
リラックスした雰囲気の中では、とてもよくしゃべったり
することもありますし、本来、人は誰かにしゃべりたいと
いう欲求を持っている、しゃべって自分の存在を認めて
もらいたいという欲求を持っていると思うからです。
たとえば、
なぜ、夫婦に会話がないのか、ということを
同じように考えてみればわかります。
これは、
夫、妻の個人的な会話能力の問題というより、
二人の関係性の問題であると。
先ほどの、会議でなかなか意見が出てこないのは、
社長と社員の関係性、上司と部下の関係
一人一人の社員同士の関係性、
こんなことに問題があるのではないかと思います。
また、会議でなかなか意見がでてこないという組織には、
一方的に意見を伝えるコミュニケーションがある、
様々な意見があることを容認できない、
社員同士の信頼感が今一つ、など
そんな状況があるように思います。
会議でなかなか意見が出てこない組織であっても、
そうでなくても、
組織(会社)の内部的な問題に向き合うこと、
社員の本音に向き合うこと、
このようなことは面倒くさがらずに
対処しておくことだと切実に実感しています。
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