審査員のご機嫌を取るISOはやめなければいけない - ISO・規格認証の戦略と活用 - 専門家プロファイル

人見 隆之
ISOマネジメント研究所 所長
ISOコンサルタント

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閲覧数順 2016年12月04日更新

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審査員のご機嫌を取るISOはやめなければいけない

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「ISOの審査で指摘を受けないようにするには、
どうしたらよいですか?」

ということをよく聞かれます。

はじめてISOを取得する組織の場合は、
気になって当然ですが、ISOをすでに取得した組織であれば、
審査での指摘ばかり気にするような
審査対策だけのISOはやめなければいけません。

なぜ、審査対策だけのISOはダメなのか?

それは、審査で指摘される事項が、
組織にとって、必ずしも必要な指摘だとは限らないからです。

ISOの審査は、基準への適合性だけでなく、依頼組織やその顧客
などのニーズを満たす能力も評価しなければならないものですが、
経営改善を指摘する審査ではありません。

限られた審査時間や限られた審査対象者などの限定された環境下で、
審査を行うので、表面的な審査になってしまうこともよくあります。
(審査を受ける側が審査の雰囲気になれず、表面的な受け答えに
終始してしまうこともよくあります。)

また、審査の実際として、その審査の良し悪しは、
審査する審査員の力量に大きく左右されます。

つまり、力量が不足している審査員にあたった場合、
ISOの規格要求事項を表面的にふれるだけで、
組織にとって、ほとんど実施に意味が感じられない指摘が
出されることがあります。

これらのことを前提として、理解していないと、
審査での指摘を過大評価してしまい、場合によっては、
組織にとって、ほとんど役に立たない無駄な運用を行うことになります。

組織は、単に審査対策(審査で指摘されないような対策)で運用
するのではなく、現実の問題や課題に対応したISOの運用を行うことです。

たとえば、売上げがなかなかあがらないという現実の問題があるとすれば、
顧客や市場のニーズがどうなっているのかを考えて、
それをPDCAに当てはめて運用することです。

つまり、審査対策のために、ISOの規格要求事項を満たすために、
顧客満足に関するデータの分析を行うのではなく、
組織にとってやるべき出発点で審査対策やISOの規格要求を考えて
みることが大事です。

そうはいっても、審査でいろいろいわれ、
たくさん指摘をもらっても困ると思うかもしれません。

もし、組織にとってやるべきことをやって、
たくさん指摘をもらったら、指摘を出した審査員と大いに議論すべきです。

「これは、うちにとって、本当に必要なことなのか?」と。

勘違いしている組織も多いのですが、
そもそもISOは、審査員のご機嫌を損ねないように
運用するものではありません。

ISOは経営をうまくやるための一つの道具として、使うものです。

ISOは単に看板だけでいい、つじつまあわせでいいと
考える会社もあるようですが、
ISOをどうせやるなら、意味のあるものにしていこう、
よりいいものに改善していこうという考えた方はぜひとも必要なことです。


ISOマネジメント研究所

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