- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:事業再生と承継・M&A
- 村田 英幸
- (弁護士)
- 村田 英幸
- (弁護士)
先週、荒川区の後継者育成プロジェクト、あすめし会の工場見学で、
メンバー企業である株式会社電光工業の川口工場に行ってきました。
若き3代目、河辺社長はお父様から社長を引き継いだばかりですが、
戦後復興に賭けた祖父の熱き技術者魂を受け継ぐ新進気鋭の経営者です。
電光工業は、知る人ぞ知る名作「Vスター」を開発した、
始動器専門メーカーです。
モーターを動かし始める際、どうしても大量の電力が必要になります。
機械が大きくなればなるほど、その負荷は多大なものになり、
モーターが壊れる場合、起動時の負荷が原因になることも多いようです。
そのため、電気を機械に直につなぐのではなく、始動器を繋いで、
その負荷を軽減するだけではなく、起動時の最大電力量が抑えられるので、
発電機も小さいもので対応できる、という派生効果があるようです。
工場見学の際、引率して頂いた荒川区産業支援課白田課長補佐から、
宇宙戦艦ヤマトにも使われているVスター、とのご紹介がありましたが、
角川コミックス・エース「宇宙戦艦ヤマト2199」第1巻
118ページに、そのシーンがあります。
機関室の徳川機関長と波動エンジンにカプセルを接続するために
波動エンジンに取りついた真田技師長との通信会話の中で、
真田「回路接続確認しました」
徳川「これでエンジンに火は入ったのかね」
真田「いいえ。波動エンジン本体の始動には膨大な起動電力が必要です」
徳川「Vスターでもかね」
真田「はい」
徳川「だがそんなエネルギーがこの極東管区のどこにあるというのかね」
というやりとりがあるんですね。
司令部とヤマトとの通信に必要な電力さえ事欠く事態では、
いかに少ない電力でヤマトを起動するかは重要な課題ですよね。
その切り札に「Vスター」が検討されたというのだからすごいです。
結果的には世界中からなけなしの電力を集めて出港するんですけどね。
身近なところで凄いモノが作られている…
モノづくりの街荒川の底力を感じるエピソードですな。
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