実際、変形を起こした膝のレントゲンを見ていると、ストレスが痛みの原因と言われても・・・と言う感じだと思います。
それだけ視覚効果ってインパクトがありますからね。
しかし、このストレスと変形性膝関節症とがつながりが見えてくる研究もあります。
それは「ゆらぎ」の研究です。
北海道大学教育学部の山田憲政准教授らが行った重心変化の実験があります。
それによると、重心の変化には「ゆらぎ」があり、''「ゆらぎ」''が大きいほど、情報処理能力が高く安定しています。
逆に、これが規則的で機械的になった場合、各部位の不規則な運動に対して適応できず、ぎくしゃくした動きになってしまうだろうという事です。
変形性膝関節症の初期症状の不安定さと一致してきますよね。
そしてこの「ゆらぎ」は、疲労した状態やストレスを受けている状態では、小さくなるのです。
実際、私の臨床現場では、変形や軟骨が磨耗しようが、痛みは一様に軽減または消失します。私は構造を変えているわけではありません。
もともと痛みとは、機能的な要素でとても主観的感覚です。その痛みを構造だけで説明するのは明らかに限界があるのではないでしょうか。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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