こんにちは。高木仁です。
先日、私がご支援している企業の「経営計画発表会」に、
ご招待をいただき出席してきました。
これは年に1回開催されるもので、
集合研修、外部講師の講演、計画発表、懇親会が行われます。
その懇親会で従業員の方々とお話しさせていただきました。
改めて感じたことは、従業員の満足度がとても高いということ。
この従業員満足度の高さは、事前の企業診断の結果にも現れていました。
今回、多くの従業員と話をしてみて、その高さを再認識しました。
この企業が30年以上にもわたって存続してきた要因は従業員満足度の高さにあるのです。
従業員を満足させると売上が上がる
さきほどの企業は、ピル清掃をメイン事業としているサービス業。
従業員が提供するサービスが商品となるわけです。
お客様の問題を解決するしくみを提供するIT企業もサービス業といえます。
このサービスの提供と収益の関係について、
サービス・プロフィット・チェーンという考え方があります。
(1)社内サービスの充実
↓
(2)従業員の満足度UP
↓
(3)従業員の定着率・生産性UP
↓
(4)顧客に対するサービス品質UP
↓
(5)顧客の満足度UP → (2)へ
↓
(6)顧客の企業に対する愛着度UP
↓
(7)売上。収益UP
↓
(1)に戻る
つまり、
従業員満足度をあげることが顧客満足度の向上につながり、売上・収益を向上させるわけです。
この流れの中で重要なのが、
(5)顧客満足度の向上が、(2)従業員満足度の向上につながるということ。
お客様の喜んだ顔、感謝の言葉が従業員の満足度を向上させるのです。
多段におよぶ下請け構造のなかでは、自分が作ったシステムの利用者の顔が見えなくなりがち。
この利用者の声を現場担当者まで、いかにして届けるのか。
従業員のモチベーションを左右する大きなポイントになります。
業界特有の問題を抱えるIT業界ではありますが、
この流れを生みだすための努力を忘れないで欲しいと思います。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
経営に革新を!! 現場に活力を!! 一緒にIT業界を元気にしましょう!!
中小企業診断士 高木 仁(たかぎ ひとし)
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