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閲覧数順 2016年12月02日更新

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AIJ 問題が教えてくれた、投資・期待リターンのレベル

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AIJ問題で、企業年金の運用や厚生年金基金等の諸問題が露わに為ってきています。その報道の中で、今回私たち一般投資家への資産運用という観点での教訓を述べたいと思います。

一つは、各年金基金の運用団体が、AIJに資金運用を任せた理由として挙げるのは、「高利回り」という点です。そして、高利回りを必要としている理由が、年金が保証している5.5%の利回りという点にあります。各紙の記事では、この「5.5%の利回り」を「非現実的な」「持続困難な」という表現で表しています。

ということは、一般的に毎年5.5%のリターンを得るのは、「困難」「現実的では無い」とされているのが解ります。

読売新聞3月5日の記事の中に、厚生労働省の調査で厚生年金基金全体の平均利回りは10年度で-0.1%で有ることが、明らかにされていますし、2006年から2010年までの5年間でプラスを維持したのは、2006年と2009年の2年だけというグラフも掲載されています。

AIJは2200億円を上回る運用資金を200億円程度まで消失したとされています。この損失率が極めて大きいのは間違いがないのですが、10年間の平均運用利回りとして考えると、
1年目に2,200億円を運用に回して、途中解約引出が無かったとしても、年間収益率が-18%程度で有れば、無くなる計算です。
また、国内外の株式と債券の4資産に1995年から2010年の15年間の運用で、毎年第4位の資産クラスを引き当てた場合には、コスト等の費用を考慮せずに、当初100のものが10に迄減少致します。各4位の運用利回りは、-6%、-19%、-7%、-18%、-25%、-19%、-28%、-1%、1%、1%、0%、-11%、-53%、1%、-13%です。2008年はリーマンショックの影響ですが、それを除くと、あまり違和感の無い運用とも言える率です。

広告等で、新興国の債券の利回りが宣伝されています。その利回りは現実化するのでしょうか。もし、それで有れば年金基金を運用する団体も、それらを購入するだけで組合員に約束している利回りが提供できるはずです。その様に為らないのは、為替手数料等のコストを支払うこと、高利回り国のインフレ率で、金利平価説が唱えるように、円高に為る事等があるからです。

また、それらの記事の中で、大企業の場合予定利率を5.5%から下げている事例が紹介されています。大半は、2.5%~3.5%程度まで下げています。
私たち、一般投資家の期待リターンもこのレベルを目標に設定することが、大きなリスクを取らない運用では無いでしょうか。

我々の資金額は、小規模の年金基金よりも通常は小さなものです。従いまして、運用に関わるコストも、小規模な年金基金よりも比率が高くなりがちです。投資のリターンから、そのコストを負担しなければならず、運用成績はその分低下します。

読者の皆様には、是非
1. 期待リターンは実現可能なレベルに置く
2. 一つの資産クラスに集中せず、適正な資産分散を行う。
ことをご検討下さい。

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文責
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独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー 
吉 野 充 巨
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