国民年金の申請免除、実はかなりお得な制度です! - 公的年金・年金手続 - 専門家プロファイル

釜口 博
BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:年金・社会保険

三島木 英雄
三島木 英雄
(ファイナンシャルプランナー)
辻畑 憲男
辻畑 憲男
(ファイナンシャルプランナー)
小川 正之
(ファイナンシャルアドバイザー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

国民年金の申請免除、実はかなりお得な制度です!

- good

  1. マネー
  2. 年金・社会保険
  3. 公的年金・年金手続
知らないと損するかも…のお話し

ファイナンシャルプランナーが天職!
BYSプランニングの釜口です。


国民年金は、法律でいろいろな事情のある人に保険料免除
という救済制度を設けています。
そこで今回は、保険料免除のひとつのしくみである、
「申請免除」についてお伝えいたします。

国民年金の申請免除は、年金保険料の滞納という扱いではなく、
年金を受け取る権利がもらえる、とてもお得な制度。

申請免除を受けられる人は、原則、前年所得が少ない人。
全年所得が以下の要件よりも少ない場合に適用されます。
 1.全額免除・・・(扶養家族の数+1)×35万円+22万円
 2.3/4免除・・・(扶養家族控除+社会保険料控除)+78万円
 3.1/2免除・・・(扶養家族控除+社会保険料控除)+118万円
 4.1/4免除・・・(扶養家族控除+社会保険料控除)+158万円

 例:年収120万円の独身フリーターの場合、
  120万円-(給与所得控除65万円)=55万円
  全額免除の要件は、35万円+22万円=57万円以下
  というわけで、年収120万円の独身フリーターの場合、
  国民年金の免除申請をすれば、全額免除してもらえるわけです。


また、所得と関係なく適用されるケースもあります。
 1.災害等により財産の1/2以上を失った人
 2.離職して納付が困難になった人

2については、前年所得が多くても申請免除が適用されます。
また退職金が入っても全く関係ありません。

具体的には、雇用保険の受給資格者であれば、
「受給資格者証」を市区町村(あるいは社会保険事務所)に提示し、
免除申請書を提出することで、免除を受けることができます。

申請免除が認められるまでに長ければ、3ヶ月ほどかかりますので、
その間に国民年金納付書が送られてきたりしますが、
決して納めないようにして下さい。

納めてしまうと、本来免除をうけることができる人であったとしても、
免除が受けられなくなります。

例えば全額免除を受けた期間は、年金保険料を払わずして
年金額の1/2がもらえるということになります。
もちろん、障害基礎年金や遺族基礎年金の受給権の要件期間に
カウントされます。

もし家計が苦しくて、国民年金が払えないという状況だったとしても
単に払わないという選択をするのではなく、保険料免除制度に該当
しないかどうかを、必ず確認していただきたいと思います。

なぜなら、国民年金の申請免除は劇的にお得な制度だからです。


ご質問やご不明な点がありましたら、
お気軽にご連絡下さい。
   メール:waku@bys-planning.com
     Tel:06-4305-4425

このコラムに類似したコラム

国民年金保険料を払ったら 松山 陽子 - ファイナンシャルプランナー(2012/11/10 23:29)

国民年金保険料の後納制度 藤本 厚二 - ファイナンシャルプランナー(2012/12/27 15:44)

税金や社会保険料が払えないときは 松山 陽子 - ファイナンシャルプランナー(2012/12/24 23:42)

ねんきん定期便の見方、注意点 釜口 博 - ファイナンシャルプランナー(2012/07/17 16:03)

国民年金納付率、最低に 渡辺 行雄 - ファイナンシャルプランナー(2012/05/25 10:26)