- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:税務・確定申告
- 平 仁
- (税理士)
新学期に向けて、予備校・塾業界はCMを打っていますが、
東進ハイスクールのCMはインパクトありますね。
「いつやるか? 今でしょ!」
と熱く語りかける現代文の林先生が、
CMのキャッチコピーと同タイトルで本を出版されました。
林修「いつやるか?今でしょ!」宝島社2012年3月刊1200円+税
学生に向けて、というよりも、今一つ上手くいかないと感じている
全ての方に向けて、おススメしたい本でした。
林先生は、「はじめに」の中で、こう書かれています。(2~4ページ)
「かのギリシア・ローマの昔、キケロが演説を終わったとき、
民衆は「なんと雄弁だろう!」と感服した。
しかし、デモステネスの演説が終わると今度は、「さあ、行進しよう!」と」
あっ、これだ!
自分の授業に欠けていたものがようやくわかりました。
このアメリカの政治家の言葉が書かれた古びた紙切れは、当時、
父の勤める会社の業績が悪く、社員に、特に若い社員に
立ち上がってほしい、という願いを込めて全社的に配布した冊子でした。
それを父はなぜか息子の僕にまで渡してくれたのです。
今の僕は、生徒を単に「感服」させるだけではなく、
「行進」させることができているのだろうか?
「プロ」である我々が「わかりやすい授業」をするのはあまりにも
当然のことであり、それは前提にすぎません。
にもかかわらず、それが目的になっていた自分を恥じました。
予備校の授業時間よりもずっと長い受験生の日常時間に、
彼らが「行進」
すなわち勉強しようという思いをかき立てることこそが、
我々の真の仕事だとようやく気付いたのです。
授業を、終点ではなく、日常の飛躍に向けての
スプリング・ボード=踏切板にせねばならない―
そう考えた僕は、それまで以上に準備と工夫を重ねるだけでなく、
生徒が日常に飛び出していきたくなるような言葉を
発信するようになりました。
「いつやるか? 今でしょ!」
今、何をやるべきかがわかったんでしょう?
なら、いつ走り出すの?
今しかないでしょう?
この言葉には、そういう思いが凝縮されています。
CMでのインパクトもさることながら、自分の胸の手を当ててみると、
林先生に言われて、ドキッとすることが多いのが現実でした。
自分でできているのか、と。
また、本書で感銘を受けた、というか、私も実践していることですが、
・日常に転がっている「練習問題」を解こう!(16ページ)
・将来を見据えた逆算をするべき(95ページ)
・おのれの適性と脚質を知れ!(172ページ)
の指摘は、学生だけではなく、
起業しようとしている方には特に注意して頂きたいところです。
成功者はみなIQの高い天才なのでしょうか?
そういう方もいるかもしれませんが、成功している方は、
自分が勝負できる土俵で戦っているから成功するんですね。
成功するためのヒントは目の前に転がっているものなんですね。
林先生の熱い言葉に新たな気付きを頂きました。
林先生自身は「おすすめの本を聞くな」(56ページ)と
おっしゃられていますが、失礼を承知でおススメします。
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