加藤幸彦(エス)です。
インテリアの壁や天井で、僕がよく使うのが「シナ合板/オスモカラー塗装仕上」。
自然塗料のオスモカラーは、仕上がりがやわらかくて、耐久性があり、いやな匂いもなく何より安全な製品です。エスの現場では重用しています。
シナ合板のやさしい木目を引き出すときは、やはり「クリア(透明」を採用することが多いです。
ただし、クリア塗装には、気をつけるべきことがあります。
それは「木の焼け」。
とくに日当りのいい部屋などでは、シナ合板特有の「淡い白木の色」は、紫外線劣化により数年で焼けた色に変わってしまいます。
そこで、エスでは、
できるだけ長い期間「淡い白木の色」をキープするために、ちょっとワザを使っています。
ワザとは言っても、そんなにスゴいことじゃありません。
クリア塗料の中に、ほんの少しだけ「白」を混ぜて塗るだけです。
ほんの少し、というのがポイント。
シナの素地がほんの少し染まるくらいの「ちょっぴり白」を入れるだけで、経年変化の焼け色をかなり防ぐことができます。
ただクリアを塗っただけのときよりも、塗り上がりも上品。
上の写真が、その例です。
作品「光と風の家/La maison du courant d’air」の読書スペース。
天井が「シナ合板。オスモカラー(クリア)仕上」です。
→この作品ページは、http://open-g.net/press/archives/1055
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現場では、いつもの信頼する塗装職人さんがいらっしゃいます。
下の写真が彼の仕事風景。
これはオスモカラーじゃないですが、僕の難しい注文に試行錯誤してくれているところです。
で、シナ合板のオスモカラー(クリア)仕上のときは、いつも、
「オスモクリア、ちょい白ね!了解!」です。
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このコラムの執筆専門家
- 加藤 幸彦
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所エス 代表
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。
建築の価値観が大きく転換しつつある今、社会的価値観とクライアントの個性を同時に重視し、「美しい空間デザイン」がどうあるべきかを常に問いながら設計活動をおこなっています。
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