必要運用利回りとリスク許容度で資産配分を考えましょう - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月16日更新

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必要運用利回りとリスク許容度で資産配分を考えましょう

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資産運用前回は、1万円から始める国際分散投資をお勧めしました。

あなたにとって、資産配分を考える決める要因はなにでしょう。
多くの方にお勧めしたいのが、目的達成に必要な金額を貯めるための収益率(期待リターン)と、単年度でどの程度の損失が出たら手仕舞いするのか=耐えられる最大の損失額の、二つの要素で資産配分を考える手法です。

期待リターンは何年後に幾らになっていれば良いのかから考えます。
1.元手は幾らか、
2.毎月いくら積み立てるのか、
3.運用する期間は
4.目標はいくらなのか 
例えば、元手100万円で、毎月2万円の積立、期間20年で、目標を1000万円としますと、
期待リターンは4.3%に為ります。ただし、この場合の4.3%は指数を使用した運用利回りですので、税やコスト分1.0%~2.0%程度の乗せた運用利回りの際の資産配分を求めます。

ちなみに、コスト分1%分載せた5.3%を運用利回りと致しますと、目標金額が1139万円に変わります、増えた分はコスト分とお考えください。

その資産配分は、国内株式に22%、外国株式に32%、国内債券に31%、外国債券に10.0%、短期金融商品に5.0%の資産配分となります。
この場合、リスクは9.7%に為ります(弊社所有のソフトによる算出)

この設定で最悪ケース(リスク2)は単年度で-14.1%の損失の可能性があることに為ります。
例えば1,000万円の資産の場合141万円の損失が出ることを示しています。

資産運用中にこのような損失を避けたいとすれば、運用利回りを下げて資産配分を変更します。目標金額に達する為には、月々の積立額を多くする、運用期間を長くするなどが必要になります。

このように、目標額に達する為の各要因を考えた資産配分方針が必要です。


二例目は、現状の手持ち資産1,000万円で、追加投資が無く20年後に2,000万円を目標としたい場合には、運用利回りは3.5%に為ります。
この場合の資産配分(アセットアロケーション)は、国内株式14%外国株式20%、国内債券45%、外国債券7%、短期金融商品14%となります。
これに1例と同じように、コスト分を加えた4.5%程度の資産配分を算出して、最悪ケースでも対応が可能かを測ります。

こように、運用利回り(期待リターン)とリスクの両面から資産配分を考え、それが固まったのちに、どのような銘柄でポートフォリオを組むかを考えます。

セミナーやご相談は根拠の明示と実証データでお話しています。

毎月、資産運用・ライフプランのセミナーを開催しています。
http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm

文責
ファイナンシャル・プランナー  日本FP協会認定CFP(R)
独立系顧問料制アドバイザー 吉 野 充 巨
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html


『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
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