- 豊田 健一
- 一般社団法人 組織内コミュニケーション協会 専務理事 兼 『月刊総務』編集長
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
Web社内報の導入が進んでいる
不況の影響もあり、紙の社内報をやめてWeb社内報だけ
という企業も出てきている
不可抗力的な判断はしかたない
イントラが普通になりだしてからは、読者である社員、経営層からは
Web社内報だけにしたらいい、という意見もちらほら出てきている
担当者のほうも、コスト削減に繋がる、手間も省ける
ということで、
紙の社内報を存続すべきか、Web社内報に移行してしまおうか
悩むケースもある
「紙かWebかの選択」に悩むのである
そして、Web社内報の導入が進んできている現在
「紙かWebかの選択」ではなく、「紙もWebも」という判断が正しいようだ
それぞれのメディアの特性を活かし、対立概念ではなく、補完関係へ
それが今の考え方である
以下、それぞれの特性を整理してみる
印刷社内誌 Push型メディア
★メリット
◆コミュニケーション性に優れている
閲覧、持ち歩きが自由「いつでも、どこでも、だれでも読める」メディア
複雑な内容を詳細に伝えたいとき、じっくり読ませるコンテンツに適している
■一覧性、閲覧性に優れ、見やすく理解しやすい
■記事の重要度(優先順位)が明確である
■考えさせ、掘り下げた企画ができる
■保存性、頒布性に優れる
■全員に届く、共有できる
■家族も読める
■印刷媒体ならではの存在感
★デメリット
■速報性、同報性、機動性に欠ける
■配布に手間と費用がかかる
■機密性に欠ける
■発信量が限られる
■コスト高
WEB社内報 Pull型メディア
★メリット
◆インフォメーション性に優れている
比較的単純明快な内容をスピーディーに伝達するのに適している
WEBは目的と意志を持って活用すると強みを発揮するメディア
■すぐに伝えたい情報をスピーディーに掲載できる
■多数の相手に一斉に配信(同報)ができ、タイムリーにリアルタイムに共有できる
■常に最新の情報を更新することができる
■階層を持つことができる(ex.:帯情報から詳細情報へ)
■リンク機能によって、社内外の情報・人・機能へと拡張、相互補完・共創できる
■体系的に整理保存ができ、保存性に優れている
■知りたい情報をすぐに見つけることができる
■双方向性に優れ、参加型・コミュニケーション型のサービスを提供できる
■アンケートなどの集計が簡単にできる
■だれでも気軽に発信できる
■ターゲットを絞っての伝達が可能である
■訂正、加筆、加工が容易にできる、カラー写真による掲載ができる
■印刷媒体と比較して出力が減り、コストが安い
■ページの制約がない
■グループ各社に低コストで届けられる
★デメリット
■じっくりと読み込む、まとめて読むならば、印刷媒体の方が良い
■パラパラとめくったり、斜め読みするならば、印刷媒体の方が良い
■PCの起動が必要、見てもらうまでのハードルは印刷媒体の方が低い
■全員が端末を持っているか、常時端末を閲覧できるかどうか問題
■特定の場所でしか閲覧できない、携帯性は印刷媒体の方が良い
■一覧性に欠ける、画面上で一度に読むことのできる情報量に限界
■家族が読めない
■導入コスト、ランニングコストがかかる
■情報が氾濫し、その結果、伝達が遅れたり、正確に伝わらないことがある
■漏洩や不正アクセスなど、セキュリティ対策が必要
■更新をどうやって知らせるか?
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