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吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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資産運用 一般投資家向け本と独立系顧問料制アドバイザーの紹介

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2011年12月09日に素晴らしい本を読みました。

本の題名は「投資とお金について最後に伝えたかったこと」The Investment Answer
著者は ダニエル・C・ゴールディ&ゴードン・S・マレー 訳者漆嶋 稔
日本経済新聞出版社刊 1,400円+税 です。

本の紹介によると
ダニエル・C・ゴールディ(Daniel C. Goldie )はダン・ゴールディ・ファイナンシャル・サービス社長で、投資顧問。バロン誌が選ぶ独立系投資顧問トップ100にも選ばれています。

ゴードン・S・マレー(Gordon S. Murray )は25年以上にわたりウォール街で勤務。ゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズ、クレディ・スイスなどで、機関投資家向けの営業とマネジメントを担当し、2011年1月に脳腫瘍のため死去されました。

本の内容は帯の紹介文の通り、私たちが考えている投資哲学について簡単でわかりやすい本を書き、個人投資家についての重要な見方を伝えたい。そうすれば、彼らもだまされないし、賢明な投資判断を下せるようになるからね」(本書より)

真実はシンプルに表現されるとの言葉通りの内容で、投資で損失を抱えて泣いている方、これから投資を始めたいと考えている方、投資に疑問をお持ちの方の必読本と思います。
簡潔明快に一般投資家が知りたい事が書かれています、数式や難解な言葉はありませんし、分量は少ないのですが、賢明な投資手法は的確に説明されています。

私は、今までにも、投資に関する本を人よりも読んでいると思いますが、参考になった本の一冊でした。それも、☆☆☆☆☆クラスです。
誰にでも読みやすく平易な語りで書かれており、一読をお勧めします。ちなみに私は事務所往復の電車の中2時間ほどで読み終わりました。

私にとってのメリットは、現在オフィス マイ エフ・ピーで行っている業務に関する、最適な職種名が記されていたことでした。

それは『独立系顧問料制アドバイザー』です。
日本の方には、FPや投資顧問の業務を知らないことが多く、若干解りにくいかも知れませんので、説明致します。

米国では、退職後の年金を形成管理するのは、本人です。確定拠出年金が広く普及しています、また老後生活を保障する資産の形成は本人が資産運用をして、形成いたします。そのため、生活(人生)設計とそれを実現する投資戦略を作成・運用する為にアドバイスを行う支援者を必要としています。この為に米国のFPが要ると言えば解りやすいと思います。

日本でも、FPは「あなたの夢をかなえるパートナー」と定義されています。その手法としてあなたのライフプラン上の目標を達成する為、問題や不安を解決する為に、「あなたの立場で考え、長期的かつ総合的な視点で様々なアドバイスや資産設計を行い、併せてその実行を援助するファイナンシャルプランニングの専門家とされています。(日本FP協会発行のワークブックから抜粋)

日本のFPもまた「あなたの立場に立ってアドバイスを行う」事とされており、生命保険、投資信託、不動産、などの金融商品を販売することはFPの本来業務ではありません。

本書では、米国のアドバイザーを二つの種類に分けています。個人向けブローカーと独立系顧問料制アドバイザーの別です。

個人向けブローカーは手数料商売の代理人であり、投資商品を顧問客に売れば勤務先か第三者(資産運用会社・証券会社・保険会社・不動産会社など)から手数料が支払われます。本書では「彼らを独立系顧問料制アドバイザーと混同しては為らない」と注意を与えています。

米国の個人向けブローカーは、伝統的な株式(含む債券等)売買取引と投資顧問口座「一任運用口座」を顧客に薦めます。彼らの立場は、勤務先で良い成績を上げること、または自身が属する・契約している企業が提供する商品群から顧客にアドバイスします。
一般的にブローカーは利益相反的な状況、制約、プレッシャーに置かれています。

独立系顧問料制アドバイザーは常に顧客の受託者として動くことが法的に求められています。これは顧客を最優先に考えながら職務を果たさなければ為らないということです。(日本ではFPにはこの法的な求めはありませんが、投資助言業には業法があります) 
報酬は顧客の資産運用残高の一定割合を手数料として計算することが多く、規模の経済という考え方から、通常、この割合は運用資金残高が多くなるほど小さくなるとされています。独立系顧問料制アドバイザーが報酬を受け取る相手は顧客だけです。


独立系顧問料制アドバイザーが顧客資産の保護預かりサービスを提供する時には、チャールズ・シュアブやフィデリティのような「第三者管理人」(カストディアン)を利用すべきであると書かれています。【残念ながら日本にはこの制度・仕組みがありません。】
カストディアンは、顧客の代理で管理することに限定された権限のあるアドバイザーとともに、顧客の資産を本人名義の分離口座に確実に預る責任があります、カストディアンからは、口座計算書、取引確認書及び口座に関するその他の情報が定期的に届きます。

「どのようなことがあろうとも、アドバイザー自身が顧客資産を預かるようなアドバイザーとは絶対に取引すべきでない」とされています。

以上「投資とお金について、最後に伝えたかったこと」から引用しました。
ちなみに、グーグルで「独立系顧問料制アドバイザー」で検索すると、ファイナンシャルプランナーが出てきます。

私は、お客様の夢や・希望を実現する為に、ライフプラン(人生・生活設計)の作成と資産運用でサポートする為に、日本FP協会認定のCFP(R)資格、国家資格一級ファイナンシャルプランニング技能士、宅地建物取引主任者、2種証券外務員、ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザーの資格を取得し、資産運用のご相談に与るため、金融庁関東財務局に投資助言業登録をしております。(登録はしていませんが、生命保険のライフプランナー、損害保険の募集人資格も得ています)

勤務先は無く独立系で、生命保険・損害保険は販売せず、不動産の仲介・媒介もしておりません。日本では極少人数しかいないFP&投資アドバイザーです。

米国と日本の法制や社会環境が異なりますので、FP資格だけでは資産運用(銘柄選定、売買タイミング、銘柄の評価など)のご相談が出来ません(法律違反に成ります)。また、投資助言は投資に関するアドバイスだけを行い、お客様の資産を預かる、お客様の代理で金融機関に注文を行うなどは出来ません。従って投資に関してはお客様ご自身で売買をすることになります。

毎月、資産運用とライフプラン作成に関するセミナーを開催しています。
宜しければ、ご参加ください。セミナー案内は
http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm

FP業務と投資助言に関する作業・料金表は下記に
http://www.officemyfp.com/planprice.htm
http://www.officemyfp.com/planprice-2.html

文責
ファイナンシャルプ・ランナー 
& 投資アドバイザー
吉野 充巨

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