皆さん、こんにちは。
いよいよ12月。
『師走』という響きだけでも、なんとなく慌ただしさを感じますね。
『フジ相続税理士法人』は、名前の示す通り相続税・贈与税といった資産税に特化した事務所です。「相続専門事務所」だと言っても、ぴんと来ない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思いますので、一般会計事務所と相続専門事務所の違いについて、今回は『時間』という観点から詳しくお話してみたいと思います。
一般会計事務所の年間スケジュールはこんな感じです。
<1月>
法定調書・償却資産申告書の作成・提出
<2~3月>
所得税・個人の消費税・贈与税等の確定申告(全国で2,000万人を超える納税者が申告)
<4~5月>
3月決算法人(日本で一番数の多い法人)の本決算作業及び申告月
<6~8月>
(通常の月次決算以外は、比較的閑散期)
<10~11月>
3月決算法人の中間決算作業及び申告月
<12月>
年末調整
それ以外にも毎年9~12月のこの時期は、全国で税務調査がたくさん行われる時期でもあります。
一般会計事務所の場合、税務関係の申告期限や提出が冬場に固まっているため、今のこの時期、数多くの顧問先を抱える事務所は目の回るほどの忙しさです。
一方、相続税・贈与税等をメイン業務とする相続専門事務所では、相続税の申告期限は相続開始から10ヶ月以内ですから、年間を通してほぼ均等に業務が行われます。
また、贈与税に関しては確定申告とほぼ同じく翌年の2月1日~3月15日までに申告する必要がありますが、年間の総収入と総経費を算出する確定申告とは違い、課税対象が事前に明確なため、調査や資料収集にかける時間が違います。
『相続』は時期を選んではくれません。そして、相続税はひとりの被相続人の「生涯所得の精算機能」を有していますので、その方の総資産を漏れなく調査し、評価する作業が必要となってきます。税制改正がなくとも、国税庁の財産評価基本通達等、税務に関わる法律や通達に関する情報は常に発信されていますので、日頃の情報収集や研究も欠かせません。
年間のスケジュールを見ても、一般会計事務所と相続専門事務所はまったく異なっていることがお分かり頂けたと思います。
そして、日本にある9割以上の税理士事務所は「一般会計事務所」です。
この辺りにも、残念ながら相続税の過払いが多く生じてしまう理由のひとつがあるのではないかと思う訳です。
このコラムの執筆専門家
- 高原 誠
- (東京都 / 税理士)
- フジ相続税理士法人/株式会社フジ総合鑑定 税理士
不動産鑑定士と協働。不動産に強い相続専門の税理士です。
フジ相続税理士法人は、名前の通り「相続」に特化した専門事務所です。税理士だけでなく、不動産鑑定士・司法書士による相続・不動産問題の独立系コンサルティンググループですので、相続・不動産全般のお悩みに対応しています。どうぞお気軽にご相談下さい。
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