- 澤田 且成
- アイディーテンジャパン株式会社 企業ブランディングコンサルタント
- 東京都
- ブランドコンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
No.189 “モノではなく価値を売る”ベネッセ海外展開
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ブランディングのアプローチでビジネスを加速させるご提案
アイディーテンジャパン(http://www.id10.jp)。
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No.189 “モノではなく価値を売る”ベネッセ海外展開の成功ポイント
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“選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン 2011.10.24
ブランディングニュース『世界で活躍するニッポン・ブランド』
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こんにちは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。
今日10月24日は、暦の上では「霜降」を迎えます。
霧が冷気によって霜になるという意味のように、今朝は
冷え込みが激しかった地域もあるのではないでしょうか。
風邪が流行する時期ですので、お身体にはお気を付けください。
さて、今回のブランディングニュース
『世界で活躍するニッポン・ブランド』は、子どもを持たれる方に
お馴染みの「こどもちゃれんじ」を取り上げます。
しまじろうの可愛らしいキャラクターと、
子どもが楽しみながら学習できる「こどもちゃれんじ」は、
今や台湾、香港、韓国でも人気となっています。
一般的には語学を除き、外資系企業が成功するのは難しいとされる
教育事業において、ベネッセは順調な拡大を見せており、
会員数はアジアで39万人、中国で10万人に達しています。
今回は、ベネッセの成功事例をもとに、
海外での事業展開を左右するいくつかのポイントと
根幹部分の重要性について、考えていきたいと思います。
株式会社ベネッセコーポレーション
http://www.benesse.co.jp/
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<本日の内容>
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
“モノではなく価値を売る”ベネッセ海外展開の成功ポイント
[2] 編集後記
[3] 採用情報
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
“モノではなく価値を売る”ベネッセ海外展開の成功ポイント
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■ 難しい教育事業で海外展開するいくつかのポイント
ベネッセが展開する教育講座「こどもちゃれんじ」は
0~6歳をカバーするもの。
この時期といえば、人間とした生を受けた赤ちゃんが、
社会生活を営むために必要な知識や習慣を身につける頃です。
話している言葉、生活環境、文化・風土、親が求めるニーズ・・・
これらは各国・地域で大きな違いがあり、
外資系企業が成功することは、相当困難なことが想像できます。
それでも壁を乗り越え、海外展開を成功させてきたベネッセの
ポイントというものを考えていきたいと思います。
まずは「単なる翻訳商品ではない」ということが挙げられます。
消費者へのリサーチを重ね、教育ニーズを深く掘り下げるとともに、
風土や習慣に沿った変化もつけています。
有名な例では、教育への熱心さが各国で異なるため、
中国や台湾では少し難易度の高い内容、
韓国ではボリュームを増やした商品設計を、
また今の時期は秋のお月見シーズンながら、
台風が多く襲い来る台湾は、別途特集を構築するそうです。
こうした努力の積み重ねによる商品設計が功を奏し、
会員数はアジアで39万人まで伸ばしています。
さらに、根幹となる価値観と理念から生まれた商品ということも
海外で認められた重要なポイントです。
「子どもにとって、家族にとって本当に必要なものを届けたい」
どんな国であっても共通する、親の心を理解した理念を
企業として明示し、商品・サービスへの信頼が高めました。
もう一点着目したいのは、
販売には欠かせない企業間のパートナーシップについて。
代理人を置いたり、現地法人に任せきりにせず、
何年もかけて日本から直接社員が交渉に足を運ばせることで、
担当者間には信頼関係が生まれ、それが安定感へとつながりました。
単なる利益拡大、マーケット創出のために海外に手を広げ、
場当たり的な問題対処や効率のいい立ち回りをしていては
その先に成功はない。
まだまだポイントは多数ありますが、
上記の点だけでも、私たちが学ぶことは多くあります。
続きはこちら
⇒ http://www.id10.jp/brandingnews/111024
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