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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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部下をダメにする上司の言動とは!?社内会話の意外なツボ(6)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・さらに最近では「年下の上司」と「年上の部下」というケースも決して稀ではなくなっています。我々は上司というと年齢的にも上で、部下はそれよりも若い、と考えがちですが、実際には昨日まで自分の部下だった若い社員が、本日から自分の上司になってしまった、という現象が一般的になりつつあります。そのように従来とは異質な上司、部下関係が発生している職場に於いては、さらに難しい人間関係が渦巻いており、コミュニケーション上のトラブルが発生しがちです。

 

従来の年功序列、終身雇用制度に於いては通常、入社後の年数を経るに従って出世、昇給するのが一般的で、上司は年上、部下が年下というのが通例でした。そういう従来型の出世ラインに於いては、経験の浅い部下は年功者である上司の指示や命令に従っていれば概ね間違いがなく、出世や昇給の道が開かれていたのです。端的にいうと「上司の命令は絶対」であり、上司は部下に対して一方的に指示を出すのが当たり前の時代が続いていました。

 

しかし近年の成果主義や職務給の採用によって年功序列のラインが崩れ、業績の良い若手を早期に管理職に登用するケースが増えてきました。その一方で、名誉職も含めた管理職のポストが大幅に減らされたために、それにあぶれる中高年のベテラン社員が続出しました。その結果、出世競争から離脱した年上の部下を、新たに昇進した年下の上司が指導する、という職場に於ける「世代の逆転現象」が一般的になったのです。

 

そのような職場に於いてベテラン社員は多くの場合、降格や左遷、減給の扱いを受けたことによってモチベーションがたいへん低下しています。それだけでなく、会社や上層部から自分の実力や業績を認めてもらえないことなどにより、プライドがひどく傷ついています。そのような状況の年上部下に対して、若い上司が一方的に指示を出したり自分の考えを押し付けたりすると、部下はへそを曲げて言うことを聞いてくれなかったり、協力してくれないような事態に陥ってしまいます。

 

過去に部下を率いて業績を上げていた経験のあるベテラン社員は、どうしても自説や自分流のやり方にこだわったり、過去の「武勇伝」をひけらかしたりて、若い上司の揚げ足を取りがちです。それに辟易して若い上司はベテラン部下を避けるようになったり、逆に上司としての威厳を保とうとして威圧的な態度に出るケースが目立ちます。その結果、若い上司は自分の言うことを聞く部下だけでチームを作り、ベテラン部下は息のかかった若手を巻き込んで派閥を作る、といった事態に陥ります。

 

そのような上司と部下とのいびつな関係は、職場の他のスタッフのモチベーションをひどく低下させ、職場全体に不自然な緊張感や閉塞感をもたらしてしまいます。そのような事態に陥る原因の一つとして、ベテラン部下の働き甲斐や存在意義、経験や持ち味を尊重できておらず、活かしきれていないことが挙げられます。従って若い上司には、彼らベテラン部下に感謝や尊敬の気持ちを充分に伝え、その経験や見識の価値を引き出すようなアプローチが求められます・・(続く)

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