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対象:心と体の不調

茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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現代の食にひそむ危険性・少しでも健康的に食べるには!?(2)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・上述のように、様々な食事法やサプリメント、健康食品や健康に良いとされる食材が出回っており、健康への関心も高まっている状況にもかかわらず、諸疾患が蔓延し国民の一般的な健康状態が良くないとすれば、現状の食生活や食品市場、食についての考え方などに於いて、何らかの問題点が存在することを意味します。つまり健康に良かれと思って行なう食行動や食品の購買が、結果的には病気の発症や悪化を促し、健康状態の悪化につながっている可能性があるのです。

 

さて食事と健康の関係を考えるとき、先ず話題になるのが「3大栄養素」といわれる糖質、脂質、タンパク質です。これらの栄養素は人間が活動する上で欠かせないエネルギー源であり、また体の構成成分です。また3大栄養素と並んで、各種ビタミンやミネラル、酵素類も劣らず重要な微量栄養素です。人間を含む動物の内臓をみると、胃や腸などの消化管、それに肝臓などはこれらの栄養素を消化、吸収、代謝する重要な器官で、原始動物のかなり初期のうちに形成され発達してきました。

 

野生生物は上記の各栄養素をそれぞれの本能に従って、自然に生えている植物または他の動物を捕獲することによって得ていますが、人間は文明の発達とともに、これらを農業や漁業、畜産などの第一次産業で得ることになりました。近代以降はこれに食品工業や食品流通が加わり、農業などで得られた穀物や乳製品などの一次産品を、様々な加工技術によって食べやすくする、各種の栄養素を付加する、あるいは保存や運送に適した状態にする、などの加工が施されるようになりました。

 

動物は種によって、適した食物やその獲得方法が実に多様です。シマウマや牛などの草食動物は牧草などの植物性食物を食べ、肉や魚などの動物性食物は食べません。逆にライオンやチーターなどの肉食動物は他の動物を捕らえてその肉を食べ、植物性食物は食べないのです。一方で我々人類に近いサルやチンパンジーなどの霊長類は、果物や野菜などの植物性食物を主体に食べ、昆虫や魚などの動物性食物を補足的に食べる、という「雑食動物」に該当します。

 

各動物は自分たちが何を食べて何を食べるべきでないかを、誰に教わるわけでもなく本能的に知っています。例えば牛が牧草のみを食べ肉を食べないのは、自分の持っている消化酵素が牧草を消化するのに適していて、肉を消化できないからです。そして種族としての「食のルール」を守ってさえいれば、毒に当たるか大怪我でもしない限り、健康上の大きな問題は発生しませんでした。つまりメタボやガン、アレルギーなどとは無縁なのです。そして多くは死ぬ直前までエネルギッシュに暮らしています。

 

これに対して人間の場合はどうでしょうか。人間は「百獣の王」として地球上に於ける動植物の食物連鎖の上に君臨し、時代の推移とともに数えきれない種類の食材を入手してきました。また農業や食品産業などの技術によって、多量の食料と利便さを得てきました。その一方で、食物の豊富さや食品構成の変化、調理や加工技術の進歩などによって、その時代特有の疾患や体調不良にも見舞われることになりました。いわば人間固有の「文明病」といえるのです・・(続く)

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