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対象:心と体の不調

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現代の食にひそむ危険性・少しでも健康的に食べるには!?(3)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・それでは各時代に於いて、人類はどのような疾患に悩まされていたのでしょうか。約300万年前にサルから分岐して狩猟生活を送っていた頃は、果物や野菜、魚などを捕食し、また肉食動物の食べ残しの肉や骨髄などを食べていました。つまり他の霊長類とは大差ない生活で、糖尿病など生活習慣病とは無縁の世界です。原始人類を含む野生動物に共通していたのは、自然に存在する動物性あるいは植物性の食物を自然のまま、すなわち「生」で食べていたということです。

 

約1万年前に人類は「火」を調理に使うようになり、次第に加熱食が一般化していきました。つまり焼いたり煮たり、炊いたりする技術です。また石臼などで細かく挽いたり、石刀で切ったりする加工も行われるようになりました。つまり食べ物を柔らかくし、また保存が利くようにしたのです。その結果、人間が食べられる食材の範囲が飛躍的に拡がりました。さらに船の建造や馬など輸送動物の活用によって、食料の海からの調達や遠距離輸送が可能となりました。

 

さらに数千年前から始まる「農業」が人間の食の事情を一変させました。それ以前から人間は麦や米などの穀物を細々と食べていましたが、耕作と栽培技術の発達によって、多量かつ安定的に穀物を収穫することが可能となったのです。そのために米を炊いた「ご飯」や、麦を粉にして練り窯で焼いた「パン」などが食卓に毎日のように乗るようになりました。その結果、ご飯やパンなどの食品がいわゆる「主食」として人々の重要なエネルギー源となり、人口増加の一因となりました。

 

このような古代に於ける食品加工の発達や農業の誕生により、人類の食生活は確かに豊かになりました。食べられる食材の数と量が増えて「食文化」が生まれたのもこの時期です。しかし同時に、口当たりの良い食品の登場や穀物の多食、それにその時期としては豊富な食料が原因で、様々な疾患や体調不良が多発したのも事実です。例えば古代ローマなどでは、身分や経済状態などによって著しい差がありますが、糖尿病や痛風、歯周病などの生活習慣病が蔓延したと伝えられています。

 

中世から近世にかけては、気候変動や戦乱、疫病の流行などによって食料生産にバラつきがあり、人口も増減を繰り返しましたが、近代に入ると様相は一変します。ヨーロッパの強国による植民地支配により全く新しい食材が流通するようになりました。例えば中南米原産のトウモロコシは旧大陸人の新しい食材となっただけでなく、家畜の有用な餌となり畜産業の発展の原動力となりました。またサトウキビのプランテーションによって、安価なショ糖(砂糖)が多量にもたらされました。

 

そのような食事の「近代化」は欧州を中心に食卓を変貌させました。畜産の発達によって庶民でも肉を食べられるようになり、また砂糖の普及によって菓子類が一般的になりました。何よりも食料そのものが豊富になり、少なくとも先進国に於いては飢餓から解放されるようになりました。そして欧州の貴族を中心に豊かな「食文化」が花開いた時期でもあります。豊富な食料と美味しい食材、それにまつわる食文化によって、人類の未来は明るいものと信じられていたのです・・(続く)

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