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対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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フラット35の申込み件数が、
昨年3月以前の水準まで減ってきました。
これは、昨年9月以降の10年物国債利回りの上昇で、
フラット35の実行金利が上昇してきたことが大きな原因です。
※以下は、フラット35の申込み件数の推移です。
( )内はフラット35Sの申込み件数
データは住宅金融支援機構より提供
◎平成22年
3月 → 11,427件 (8,207件)
5月 → 11,025件 (8,709件)
8月 → 14,951件 (12,957件)
11月 → 18,617件 (16,645件) ←ピーク
12月 → 17,929件 (16,136件)
◎平成23年
1月 → 10,867件 (9,840件)
2月 → 12,417件 (11,264件)
昨年8月~9月は、指標となる10年物国債利回りが
急激に低下し、1.0%を割り込んでいました。
そのため、フラット35の金利は、最低金利で2.06%になり、
超長期固定金利としては、驚異的な低金利となっていました。
《参考記事》→フラット35の金利がバラバラの理由
しかし、その後欧州の財政危機や、北朝鮮問題、
そして日本国内の財政悪化の問題等も影響し、国債市場は
やや不安定な状況になってきました。
この流れに伴いながら、10年物国債の利回りも上昇を続け、
現在は1.250~1.300%程度で推移しています。
4月のフラット35金利は、最低金利2.63%になりましたので、
昨年秋の低金利のピーク時からすると、半年かけて0.57%ほど
上昇してきたことになります。
しかし、一方で注目したいのが、フラット35の申込み件数に占める
フラット35Sの申込み割合です。
直近データの2月の割合は、なんと90.7%に達します。
フラット35Sは、最大で当初20年間の金利引き下げになり、
今月の最低金利2.63%で組めれば、当初10年間は
1.63%で実行ということになります。
目下、こんなに低金利で実行できる超長期固定ローンは
当然他にはありませんね。
変動金利が実行レート1.0%前後で推移していますが、
フラット35は、全期間固定金利になります。
よって、一概に金利だけで他の商品と比較することはできません。
何度も申し上げておりますが、
住宅ローンは、長期にわたって安定(安心)して支払いができるかが
大きなポイントになることを、お忘れにならないで下さい
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