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対象:心と体の不調

茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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がんばろう東北!災害時に心身の健康を維持・向上する方法(2)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・今回のような大震災では被災地域がたいへん広大で、被災者の方々の人数があまりにも膨大であること、また救援にあたる警察や自衛隊、消防、医療、自治体などのスタッフの数も同様に膨大であることから、非常に多くの方々の心身の健康状態が危惧されています。さらに大規模停電や物資の不足、報道等による心理的ショックなどから、一般の国民であっても日常的な健康状態を維持するために、細心の注意が必要と考えられます。

一般に災害で被害を受ける人々は、以下の様に分類されます。直接被害を受けた被災者とその家族や遺族を「1次被害者」、被害者の救出や救援、治療などに当たる医師など医療職、消防職員、自衛隊員、警察官、自治体職員、災害ボランティア、報道関係者などを「2次被害者」、そして報道などでショックを受けた一般住民を「3次被害者」と呼称していますが、先ず何より第一に懸念されるのが1次被害者、すなわち直接の被災者であることは言うまでもありません。

今回の震災は広大な範囲で大津波が街々を襲い、根こそぎ破壊してしまいました。避難所には命からがら避難してきた方々が大勢おり、たいへんな人数に及んでいます。しかも3月だというのに朝晩は0度前後まで冷え込み、灯油や電気などで暖を取ることもままならず、たいへん寒い環境での厳しい避難生活を余儀なくされています。また食料の不足から栄養の偏りも心配されます。従って風邪や感染症の流行、胃腸炎、血管系の疾患を始めとする慢性疾患の増悪、といった身体面の体調悪化が、ことのほか懸念されます。

巨大な津波による被害の大きな特徴の一つとして、街や集落が全面的に破壊され、家や車など一切のものが流されてしまったケースが圧倒的に多いことが挙げられます。そのために家族の安否が不明のまま時間が過ぎ去り、また思い出の品々を含めて殆んど全ての物を失ってしまった人が目立ちます。その影響で、精神的に強い虚脱感や失望感を感じる人、あるいは抑うつ状態に陥る人がたいへん多いと言われ、心のケアも従来の災害時以上に必要とされています。まさに心身の健康管理が喫緊の課題と言えます。

それでは被災者の方々は、食料も日用品も燃料も少なく不便な避難所で、いったいどのようにして身体と心の健康を維持し、病気やメンタル面の不調から身を守ればよいのでしょうか。また多くの被災地では病院も被害を受け、医薬品も足りません。従って健康管理を病院任せ、医師任せにはしていられない、というのが現実です。つまり我々が日常的に行なっている健康管理とはかなり異なった、いわば「非常時の健康管理」のノウハウが求められているのです・・(続く)

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