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がんばろう東北!災害時に心身の健康を維持・向上する方法(7)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・さて被災者の方々が、少しでも心の健康や活力を自ら維持し、向上させる方法はないものでしょうか。被災地には自衛隊員や消防隊、医師など専門家、それに多数のボランティアなどが次々と訪れ、被災者の救援やケアに懸命に取り組んでいますが、被災者数が膨大なことや次々と降りかかってくる難題のために、必ずしも充分に対応できる訳ではありません。従って被災者とその関係者は、自分たちの工夫で「心の健康」を少しでも維持、向上させることが望まれます。

 

まずお勧めしたいのが、自らの思いや感情を抱え込まず、同じ体験をした人たち同士で「語り合う」ことです。自分ひとりで考え込んでいると、どうしても悪い方へ考えが行ってしまい、八方塞がりになってしまいがちです。同じような体験をしても、その捉え方や感じ方は十人十色です。自分と違った見方や考え方を持っている人と話し合うことで、苦しい状況や感情を少しでも和らげる視点をもつことができ、現状を打開する糸口を見つけたり、ストレス発散につながったりするものです。

 

次に敢えて発想を変えてみる、というのも一つの方法です。被災し家や家族、財産を失ったことは確かに大きな悲劇には違いありませんが、例えば「これほど大変な経験は、人間としての成長につながるに違いない・・」というように考えてみるのです。心理学の分野でも、破滅的な体験が精神的な成長につながる「外傷後成長」の現象が知られています。悲惨な体験を忘れ去るのではなく、人生を意味あるものにするために、自らの体験と感情を尊重し統合していくことが大切な事と考えられます。

 

一方では被災による様々なストレスが溜まっているのも事実で、これを何とか発散させたいものです。多くの人が共同生活する避難所では特に感情を抑えてしまうことが多く、蓄積したストレスが抑うつ症状をもたらします。そこで災害とは関係ない映画などを観て泣いたり、近隣の人と一緒に歌ったりすることがお勧めです。そのように笑い、歌い、また適度に泣くことでβエンドルフィンという脳内快感物質が分泌され、ストレスや抑うつ感を軽減させるばかりか、免疫力を向上させることが知られています。

 

またそれと関連した取り組みとして「運動」がお勧めです。前述の通り、運動は全身の血流を改善し、血管性疾患などの予防効果が認められていますが、ストレス発散や気分の高揚、思考力の向上などにも役立ちます。塞ぎ込んでいる場合などに一人で運動をする気にはなれないものですが、仲間に声がけして皆で運動をするとよいでしょう。例えば数人で輪になって屈伸運動やストレッチ運動をしたり、天気が良い日には外をウォーキングすることで、健康増進と仲間作りを兼ねることができます。

 

やはり前述しましたが、お風呂や足湯を活用したいものです。体を温めること、特に足や下半身を温めることは血流を改善しストレスを緩和します。脳血流も向上するので思考力や記憶力も改善します。避難所では入浴もままならない場合がありますが、足湯だけでも意外と効果があるものです。お隣同士で一緒に足湯を楽しみ、そのあと足のマッサージをすれば、心身のリラックスと心地良さが得られると同時に、会話も弾んで心の交流も得られます。

 

ところで心の健康のためには「食事」がたいへん重要な意味をもっています。一般に砂糖やお菓子、清涼飲料水など甘いものは反応性低血糖を通して、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足は神経伝達物質の欠乏を通して、抑うつ症状やパニックなど心のトラブルの引き金になります。従って甘い物はできるだけ控える一方、ビタミンやミネラルの豊富な野菜や果物、海藻類、キノコ類などを充分に摂り、アミノ酸や蛋白質の豊富な豆類や魚類などを適度に摂ることが必要です。

 

ただ食料の不足しがちな被災地では新鮮な食材が入手しにくいも事実です。その場合の次善の策として、ドライフルーツや市販の野菜・フルーツジュース、切り干し大根などの乾燥野菜、大豆や小豆、乾燥ワカメなどを活用するとよいでしょう。乾燥野菜などを水で戻せばサラダが作れます。またご飯は可能ならば玄米か発芽玄米、胚芽米、5分づき米、パンはライ麦パンか全粒粉パン、麺類はソバが特にお勧めです。手に入る食材を何とか活用して、少しでも健康的な食生活を目指しましょう。

 

さらに心をより健康にするためには、「五感」に訴えることが有効です。すなわち視覚や聴覚、体感覚に心地良い刺激を与えることで、ストレスに対する抵抗力が増し、感情をうまくコントロールすることが可能になります。例えば絵を描くことで心に抱え込んだ感情を表現し、気持ちを整理することができるものです。特に子供の場合、心に受けたトラウマを画面に表現することで、それを幾分でも緩和して立ち直りを早める効果があると言われています・・(続く)

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