- 結月 美妃
- 有限会社 結美堂 代表取締役
- 東京都
- 着付け講師
対象:着付け・着物
- 田村 祐子
- (きものコンシエルジュ/きもの講師)
- 田村 祐子
- (きものコンシエルジュ/きもの講師)
着物というと敷居が高かったり、何か特別な場でないと着られないようなイメージがあります。それはやはり今は、着物を着ると言ったら成人式の振袖だとか、結婚式に招かれたとき、そして茶道や日本舞踊といった限定的な場面になっているからです。
でも、昔は日本人はいつも着物で過ごしていたのですから、実はフォーマルなものだけが着物ではないんです。ですから、着物を着ていく場所がない、と悩むことはなく、週末のお買い物やデートをするときも着物でもいいんです。
ちょっと気軽に着るのであれば、小紋の着物などいいと思います。
もちろん、お洋服よりは着るのに手間がかかりますが、慣れればそれほど時間はかかりません。10分か15分程度で着られるようになります。
本当は着物は手軽なものなんです。
しかしながら、今の着付けはタオルをたくさんいれなければならない、という補正着付けが主流になってしまい、「そうしなければならない」と信じて疑わない傾向があるんです。
でも、皆さんに冷静に考えてほしいのですが、昔の日本人が普段着物を着るのに、毎日タオルや詰め物、そして補正道具を使って生活していたと思いますか? わざわざタオルをたくさん体に巻きつけて、その上に着物を着て夕食のための買い物に行くでしょうか?
そんなことをしていたら、動きにくくて日常生活を送れません。それに苦しいですね。
着物というのは、本来、もっと生活に密着していていいものなんです。
ですから、わたしは補正をしないで着物を着られるように教えています。窮屈な印象がなく、ゆるりと着こなすのが最も美しいと思うからです。
デートのときなど、着物をゆったりと着るのもいいし、気張らなくていいから生活の中に着物を取り入れられるようになると、貴女はもっと魅力的になるに違いありません。
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