コミックデザイナーと呼ばれて(2)マンガのチカラ - 広告企画・プランニング - 専門家プロファイル

眞鍋 顕宏
株式会社クレオ・アソシエイツ 代表取締役
兵庫県
コミックデザイナー

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閲覧数順 2024年04月19日更新

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コミックデザイナーと呼ばれて(2)マンガのチカラ

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マンガ・広告論 コミックデザイナーとは

ここからは「私がなぜコミックに注目するのか」

「どうすればコミックを上手く活用できるのか」

についてお話したいと思います。

 

私にとって、マンガに新たな魅力を感じたのは

1986年、石ノ森章太郎先生のベストセラー作品『マンガ日本経済入門』と

出会ったことにはじまります。

 

その頃といえば、ちょうどバブル景気の最中、多くの人々は株取引や海外の

金融商品を購入する上で、経済情報に興味を持ち出した頃でもあります。

おそらく、経済や金融の仕組み等あらゆる情報をマンガで手軽に読みたいと

いうニーズが重なったのでしょう。

この時はじめて、難しい内容を「さらっと分かる」魔法のようなマンガのチカラ

を目の当たりにしたのです。

 

この入門編のように「さらっと分かる」ところがマンガの肝なのだと。

 

 

その後私は社会人となり、グラフィックデザインの道を歩むことになります。

お客様と二人三脚、企業イメージのPRや商品・サービスのプロモーション活動

に「デザイン」という手法で様々なチャレンジをしました。

 

しかし、いくら卓越したアイデアがあったとしても、ユーザーのニーズに

届かなければ広告として機能しません。また反応がないほど、広告を発信する

側の主張が強くなりがちですが、それではユーザーの本当に欲しい情報のツボ

に届いていないことが殆どなのです。

 

その特効薬のひとつとして知られているものに、利用者体験談というものが

あります。これはとても有効な情報です。ある商品を一般ユーザーの目線と

言葉で、具体的にメリットを示してくれるのですから。何と言っても分かり

やすいです。

 

しかしどうでしょう?いかに魅力的な情報でも、その内容に目を通してくれ

なければ意味がありません。もちろん興味があれば目を通してくれます。

その興味を抱かせようと、沢山の情報・専門用語を並べても、そもそも

そのような人々には抵抗感を与えるだけなのです。

 

 

それがマンガであればどうでしょう?

内容はともかく、まずはマンガとして見てくれます。

そうすると「さらっと分かる」ようになります。

理解出来るから興味をもってもらえるようになります。

 

ここでキーワードが重なりましたね。

そう「さらっと分かる」ということが広告には必要なのです。

 

私は今一度、昔読んだ『マンガ日本経済入門』が脳裏に蘇りました。

マンガの表現力こそが、広告には必要ではないかと。これでユーザーの

興味と理解をある程度得ることができれば、その後の広告展開は非常に

優位になります。

 

このような考えをきっかけに、私とマンガの本格的な関わりが

はじまったのです。

 

(つづく)

 

 

コミックデザイナーと呼ばれて(1)誕生秘話

コミックデザイナーと呼ばれて(2)マンガのチカラ

コミックデザイナーと呼ばれて(3)マンガとデザイン

コミックデザイナーと呼ばれて(4)互いの役割

コミックデザイナーと呼ばれて(5)導入7割が効果実感

コミックデザイナーと呼ばれて(6)次のステップへ

 


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