「難しい内容も切り口を変えると分かりやすくなる」
といえば、今やミリオンセラーになった「もし高校野球
の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を
読んだら」という書籍が思い浮かびます。
それは、P.F.ドラッカーの名著『マネジメント』に収められている彼の考えや言葉
を小説仕立てにしたというだけでなく、主人公が野球部の女子マネージャーという
イメージしやすいストーリー設定にすることで、幅広い層から指示されるように
なりました。
また、それ以外でも最近の傾向として、著者が直接描いたものよりも、対談形式や
講演記録といった書籍が良く売れているそうです。
そういった書籍を目の当たりにして、いま表現としての文章が非常に変化している
と感じています。それはメールやブログといった、書くという行為や情報の発信手段
がデジタル化したという背景があるかもしれません。
口語調気味とでもいうのでしょうか?書き言葉でありながら、話し言葉との中間の
ような表現に変わってきたように感じます。しかし、それは否定すべきことでは
ありません。それは時代や社会の変化に合わせて、その時々に受け入れられる言葉
があるからです。
それだけ人に自分の意志を伝える方法は、ひとつだけでないということ。
それが表現です。
▽
「どうすれば本当に伝えたいことが伝わるのか…」
書籍だけでなく、広告を作る立場としても永遠のテーマです。
しかし私の場合、答えはいたってシンプル。伝わる表現に変えればいいのです。
例えば、好きな人にラブレターを送るのと、花束を渡すのとでは伝わり方が違い
ますよね?きっとそれに近いかもしれません。
そう、表現は目に見えるすべてのものが対象です。
写真をイラストに変えると印象が変わりますし、その逆も言えますね。
この印象も相手に伝えた表現によるものです。
そのように考えると、マンガも同じことが言えると思います。これまで難しくて
理解出来なかったもの、取っ付きにくかったものなどは、マンガで解決出来る
ものもあるはずです。
現在通用する表現というものは、先にも言ったように時代や社会の変化に影響され
ますので、限定することはできませんが、表現方法のひとつとして、マンガもその
可能性を充分に秘めていると思います。
これまでチラシやパンフレットで効果がなかったからと、諦めている広報や広告
宣伝のご担当者様をはじめ、あらゆる自己表現がうまくいかないと思われている方
は、一度表現について考えてみてはいかがでしょうか?
エンドユーザーに届く表現は、きっとどこかにあるはずです。
グラフィックデザイン思考の広告マンガ制作工房「COMIC CUBE」
大きな希望が生まれる、ちょっと小さなデザインオフィス「Dio GRAFICO」
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