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「1億総半病人」日本の救世主か!?東洋医学の真骨頂とは(8)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・さて東洋医学では、上記の陰陽や気・血・水の他にも、様々な考え方があります。一つには「五臓六腑」の考え方です。五臓とは肝・心・脾・肺・腎という5つの充実性の臓器を指し、六腑とは胆・小腸・胃・大腸・膀胱という5つの管腔性臓器に三焦(さんしょう)を合わせた6つを意味します。これらはそれぞれ西洋医学的な意味での機能単位であると同時に、気や血を動かすパワーの源であり、また精神的な役割りも含めた、より広い意義をもっているのです。
 
またこれらの五臓六腑は単独で働くのではなく、互いに協調しながら機能している、と考えるのが東洋医学です。脳からの指令で動くのではなく、互いにネットワークを形成して、各々の持ち味を活かしながら生体を維持するために働いているのです。また五臓と六腑には対応関係があり、肝と胆、心と小腸、脾と胃、肺と大腸、腎と膀胱との間には特に深い関係があると考えられています。例えば心の不調はすぐに小腸に現れ、逆に小腸が乱れると心も乱れる、といった具合です。
 
それから病気には「ステージ」があり、体力や気力の減衰に伴って次のステージ進行していくというのも、東洋医学に独自の考え方です。すなわち上記の陰陽の考え方を応用し、生体エネルギーの低下に伴って陽証から陰証へと移行し、病気もより根深いものに変わっていくというのです。そのステージ分類に従うと、太陽病期→小陽病期→陽明病期→太陰病期→小陰病期→厥陰(けっちん)病期、と進んでいきます。従って同じ病気であってもそのステージによって対応が異なる、と考えています。
 
それ以外にもいくつかの重要な考え方があり、全てを説明することは到底できません。そのような説明はこれくらいにして、東洋医学の実際の運用面を見ていきましょう。東洋医学には多くのアイテムがありますが、代表格は何と言っても「漢方薬」と「ツボ」の刺激、それに「食養」といえます。
 
「漢方薬」は西洋薬のように一つの成分からなるのではなく、いくつかの生薬を組み合わせて作られます。例えば桂枝湯はケイヒ、シャクヤク、タイソウ、カンゾウ、ショウキョウという5つの生薬からできています。漢方処方によって差はありますが、5~12種類くらいの生薬が組み合わされています。漢方薬を構成する生薬には、主となる生薬のほかに補助的な生薬、働きを抑える生薬、全体のバランスを整える生薬などが含まれ、それぞれの役割りを分担しています。
 
西洋薬が特定の臓器や場所、症状に作用して効果を発揮するのに対して、漢方薬は基本的に全身に作用して効果を発揮します。それは漢方薬がいくつかの生薬の組合せであり、その中には実に多くの成分が含まれているためです。ただ処方によって効果の出やすい臓器や体の場所があり、あるものは肝の系統によく効くとか、またあるものは手足の冷えによく効くとかいった差異は存在します。そして特定の臓器に強く作用した生薬は、その臓器に関わる経絡を通して全身に作用するのです。
 
また漢方薬は、体を温める作用があるのか、それとも冷やす作用があるのかで分類することができます。一般に冷え症など体が冷える場合には温める作用の漢方薬を使いますし、のぼせなど体が熱くなる場合には冷やす作用の漢方薬を用います。従って同じ風邪であっても、ひき始めで高熱が出るような場合には体を冷やす作用の漢方薬を処方し、長引いて体が冷え、鼻水や咳、水っぽい痰が出るような場合には逆に体を温めるような漢方薬を処方します・・(続く)

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