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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月16日更新

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「1億総半病人」日本の救世主か!?東洋医学の真骨頂とは(9)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・次に「ツボ」を活用するためには、それと関係の深い経絡に関して理解する必要があります。経絡は体内を網の目のように走っている気血の通り道で、五臓六腑の全てをつなぎ、全身の器官の協調関係やバランスを保っています。経絡には体表を通るルートと体内や内臓を通るルートとがあり、全て互いにつながっています。主たる経絡は14本あり、それぞれが深く関係する臓器などの名称をつけて肺経、大腸経、胃経、脾経、心経などと命名されています。
 
例えば肺経は上腹部から始まり、大腸と肺を通り、のどを通って中府という肩のツボから体表に現れます。それから腕を下り、親指先の少商というツボで終わります。一方で手首で枝分かれして人差し指の先端から大腸経につながります。その大腸経は人差し指から腕を通って肩まで上がり、鎖骨の上で体表と体内とに枝分かれします。体内ルートは肺を通って大腸へと達します。一方の体表ルートはのどを上がって反対側の小鼻のわきの迎香というツボで終わり、胃経につながります。
 
気血の通り道である経絡上では、気血が滞ったり停止するといったトラブルが発生することがあり、関係する臓腑にも影響を与え、病気につながります。また逆に臓腑の不調が経絡に影響を与えることもあるのです。経絡の上には360以上ものツボがあるとされますが、経絡や関係する臓腑に不調があると、その不調はツボにも現れて、しこりや腫れが出現します。そこで不調がみられるツボに刺激を与えることによって気血の流れが良くなり、その刺激が経絡を伝わって臓腑の働きを整えることが期待されます。
 
続いて「食養」に関し東洋医学では、食べ物には体の不調や未病の状態を治し、将来の病気を予防する薬効があると考えています。食材選びで大切なことは、体質や病状に合った食べ物を選ぶこと、季節や気候に合った旬の食べ物を選ぶこと、それに体を冷やす食べ物が良いか、逆に温める食べ物が良いかをよく見極めることです。それに加えて、その土地で摂れる食べ物をその土地で食べる、というのが理想に近い食事のあり方です。
 
漢方薬に使われる生薬と同様に、食べ物にも体を冷やすものと温めるものがあります。例えば、トウガラシやショウガなどを食べれば体が温まって汗が出るというのは、誰しも経験があるはずです。これらは体を温める食材のグループに入り、血液の流れを促して体の機能を高めます。反対に夏野菜であるトウガンやキュウリなどを食べると、体にたまった熱をとってくれて、さっぱりした気分になります。一般に夏野菜は体を冷やす作用、冬野菜は体を温める作用が強いとされています。
 
それぞれの体質に当てはめてみると、同じ冷え症タイプの人でも、体を温める陽の要素が不足している「陽虚」体質の人では、陽のエネルギーを補う食材であるニラやニンニク、ショウガやエビ、鶏肉などが勧められ、気の流れが滞って末梢まで気が届かず冷える「気鬱」体質の人では、気の流れを良くして血を補う食材である柑橘類やダイコン、そば、ニンジン、イカなどが勧められます。逆に言うと、自分の体質に合わない食材はなるべく避ける、という工夫が必要です。

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