洗面室を確認していますか？

前回、漠然とした間取りの話でしたので、
今回は洗面室に特化してお話したいと思います。
洗面室って、使う頻度の高い場所でありながら、
家を選ぶ基準では、あまり意識しないことが多いようです。

　
洗面室は様々な用途がある重要な場所なのです。
洗面室は、当然、毎日使用する場所ですよね。
朝、顔を洗う、歯を磨く、洗濯をする。
夜、お風呂に入る、歯を磨く・・・・

　
先ず、みなさんのご家庭では、朝の洗面室の状況はどうですか？
ご家族が多い家庭では、大変ですよね。
我が家は3人で、小家族ですが、
朝の時間が、娘と一緒の時は大変です。
なが～い時間、洗面ボールと鏡の前を独占です。
横目で「ちぇっ！そんなに眺めても変わんないよ。早くしろっ！」
と、心の中でつぶやいている私がいます。

　
「洗面ボールが2つあるといいなぁ」と思いますね。
まぁ！これは、うちでは贅沢ですが！
でも、家族の多い家庭では大変ですよね。
姉妹を持つお父さんどうですか？
3姉妹だったら・・・、朝の光景を想像すると、ゾッとします。

　
洗面台で、顔を洗い、髭をそり、歯を磨く、
そして、洗面室は家事場としての役割もあります。
朝の戦争が終われば、お母さん（妻）の洗濯の時間です。
洗濯場の、使い勝手はどうですか？
毎日の動線はどうですか？
動きが不便でありませんか？

　
そして、夜は、お風呂に入ります。
洗面室は脱衣場に変わります。
着替え、タオル、バスタオル、そして洗濯物
シャンプーなどのストック類・・・・。
これらを、置いたり、収納したりしますよね。

　
今の家の洗面室は満足してますか？
洗面室はいろんな用途があります。
「洗面室」「家事場」「脱衣室」時には女性の化粧室

　
しかし、計画する側も、洗面室の多岐にわたる用途を、
意識していないことが多いのです。
マンションは必ず、小さくてもリネン庫があります。
その他、化粧台はアピールしていますが、特長は少ないように思えます。
戸建にいたっては、何も意識していないと思われる計画が多々あります。
戸建の場合、洗面室を一坪で計画することが多くあります。
一坪とは、約1.8m×1.8m正方形（畳2帖分）の大きさです。

　
ココで少しイメージを膨らませてください。
「洗面室には何がありますか？」
洗面化粧台、洗濯機置き場、
そして、入り口、そして、浴室へのドアがあるはずです。
「どこに、ストックのタオルやバスタオルをおきます？」
「洗濯物はどこにおきますか？」
そして、朝の時間帯を想像してください。

　
どうですか？
洗面室は、洗面化粧台や洗濯機が置ければよい、
というだけでは、ダメなことが明確にわかると思います。
検討中の間取りを、じっと見つめてください。
そして、日常を思い浮かべてみましょう。

・どんな、使い方をするのか。
・どんな、時間帯に混み合うのか。
・どんな、物が置かれるのか。

　
洗面室が充実すると、使い勝手のよい、不満の少ない家になります。
間取り図面から、洗面室に着目してみてください。
きっと色んなことが、見えてくると思いますよ。