(1)ファンド残高をチェックする
ファンドを購入すると、販売会社から「取引残高報告書」が送られてきます。この報告書は取引があれば3ヶ月ごとに、取引がなくても販売会社の「保護預かり」を利用していれば1年に1回送られてきます。
残高欄には、預けているファンドの口数などが記載されていますから、確認しておきましょう。
(2)ファンド実績のチェックする
購入したファンドの時価(基準価額)は、インターネットなどで簡単にチェックできます。投資信託の時価は「基準価額」とよばれ、販売会社などのホームページでも閲覧ができますし、日本経済新聞にも掲載されています。
また、ファンドの運用実績(パフォーマンス)が同じ種類の他のファンドと比べて良いか悪いかなども、インターネットで簡単に確認できます。
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(3)運用報告書を読む
ファンドの決算時に「運用報告書」が販売会社から送られてきますから、目を通しておきましょう。
株式投信の運用報告書には、次のような事柄が記載されています。
1.運用経過
どのような運用をおこなって、どのように基準価額が推移したか、運用実績とベンチマーク(運用目標である株価指数など)との比較など。
2.分配金実績
分配金額とその決定理由、前期までの分配金実績など。
3.組入銘柄
株式の期初・期末の組入れ銘柄や株数、期末の時価など。
4.資産・負債、損益の状況
貸借対照表や損益計算書の要約。
(4)リバランスを検討する
ファンドを購入するということは「プロに資産運用を任せる」ということ。購入のときに慎重にファンドを選んだあとは、長期に保有することが基本です。
この場合においても、性格の異なる複数のファンドを保有している場合などは資産配分の見直しは大切です。
たとえば日本株、外国株、外国債券などいくつかのファンドを購入した場合、これらのファンドのうちどれかが大きく値上りしたため、保有するファンド全体のうちそのファンドの保有比率が非常に高くなったとき、その一部を売却して別のファンドを買い増すことにより、もとの配分比率に戻すこと(リバランス)が大切となります。
値上りしたファンドを売却して、そのかわりに割安なファンドを購入します。リバランスは、「上がったものは下がることが多い、下がったものは上がることが多い」という基本的な考え方によれば有効な投資方法です。
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このコラムの執筆専門家
- 佐々木 保幸
- (京都府 / 税理士)
- 税理士法人 洛 代表
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