- 池内 秀行
- Heart and Holistic Consulting
- 東京都
- 心理カウンセラー
こんにちは。カウンセラーの池内秀行です。
生きづらさを抱えている身近な人をサポートする6つのポイントの1つ目です。
(1)生きづらさにつながる問題を知識だけで安易に特定することは避ける
生きづらさにつながる問題は、
●個人の問題、
●家族や人間関係の問題、
●健康上の問題、
●仕事の問題、
●経済的な問題など、
心理的な側面だけではなく健康面や現実面など様々な側面が相互に影響しあっているケースが大半です。
書籍やインターネットなどで、「これこれ」と思うものがあり、確信めいたものがあったとしても、特に自分ではない他者の事であれば断定や疑いではなく「その可能性もあるかもしれない」という仮説のレベルで受け取ることがポイントです。
相手と会話するポイントは、自分が相手の事を大切に思っていること、自分が気になっていることを「あなたは○○○」という言い方ではなく、「私は○○○」という<私メッセージ>で伝えることがポイントになります。
何か悩みやストレス、問題があれば、自分が手伝えたり役立てることがあれば教えて欲しいことを伝えて、相手のお話をきくことからはじめます。
自分と相手との関係を意識して、充分に相手の視点も大切にしながら話をきく努力をします。そして、相手の事実や状況など自分が知らなかったこと気づいていなかったことなども含めて全体像が見えてきたら、その上で、「もしかして」という仮説として、自分が得た情報や知識を相手に伝えて、一緒にそのことについて日常生活を振り返りながら可能性を考えてみます。
この時は、相手がピンとこないようなら、それ以外の可能性も含めて、お互いオープンに話していくことがポイントです。
何故このプロセスが大切かというと、特に家族内や親しい関係の中では、当事者が共通の問題認識をもって話を進めていかないと、認識のズレそのものが人間関係のストレスを増幅してしまうからです。そして、その増幅したストレスそのものが問題となってしまうと、サポートしたいという思いとは裏腹に、その認識のズレからくる「わかってもらえない」等の会話のストレスそのものが「生きづらさ」の原因の一つとして増えてしまうことがあります。
場合によっては、問題認識のズレそのものが、本当に解消すべき問題と入れ換わってしまい、より状況が複雑化したり悪化してしまうこともあります。
会話することそのものが難しかったり、会話は成立するけど状況が変わらない場合は、その時点で、コミュニケーションを成立させるための関わり方や方法を学んだり様々な可能性について考えるためにカウンセリングが役立ちます。
特に、情報量の増えている、「うつ」「トラウマ」「アダルトチルドレン」などに該当すると思われる場合は、家族や親しい人がサポートしていく方法や心構えなどは、それぞれの実際の状況によって異なってきます。ご本人がカウンセリングを利用することはもちろん、サポートする家族や親しい人達もカウンセリングを受けることで健康的なサポートの方法を学んだり、当事者としてのストレスをケアしていくことが効果的にサポートしていく上で大切です。
明日は、(2)問題が問題なのであって、本人は問題ではない、について。
プロカウンセラー池内秀行
このコラムに類似したコラム
ボコボコに凹むわぁ。 中西 由里 - 夫婦問題カウンセラー(2015/06/10 19:00)
KDKな子育てって、何? 中西 由里 - 夫婦問題カウンセラー(2015/05/27 20:24)
ホリスティックケアセラピー 「フラワーエッセンスの癒しと役立ち」 本多 由紀子 - ホリスティックケア セラピスト(2013/09/14 22:21)
深いリラックスと安眠対策のアロマとフラワーエッセンス 本多 由紀子 - ホリスティックケア セラピスト(2013/07/09 08:00)
勉強会のお知らせ:自分の思いを見つめてみよう 下枝 三知与 - ビジネススキル講師/カウンセラー(2013/06/26 13:22)