六代目円楽と税を考える(法令出版) - 顧問税理士・会計士 - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:税務・確定申告

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

六代目円楽と税を考える(法令出版)

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 税務・確定申告
  3. 顧問税理士・会計士
雑感 書評

今日ご紹介する本は、是非映像化して頂きたいと思います。

 

「六代目円楽と税を考える―知っておきたい税金の常識―」

三遊亭円楽・小宮山隆 著 法令出版平成22年7月刊

 

国税庁が提供するテレビの税金番組に長年出演され、芸能界きっての

税制通である6代目円楽師匠と、東京国税局課税第一部訟務官等の重責を

歴任された後、今年から国学院大学教授に就任された、税理士の小宮山隆

先生の対談を一冊の本にまとめたのが本書です。

 

非常に具体的で分かりやすい説明の本書は、是非ともこのままDVD化

して頂きたいものですね。DVD化することができたら、これを全国の

中学校に配布して、社会科の副読本として読ませたいところです。

 

国税庁が従来から作成してきた税金啓蒙DVDの完成度が低いとは

言いませんが、時間の制約上、税の本質を考えるまでに至ることは

やはり難しいのではないかと思います。

本書であれば、何本かのシリーズものになってしまうでしょうが、

税について考えるきっかけを作ってくれるでしょう。

 

その意味で、第2部の「あるべき税制を考える」をお読み頂きたい。

・あるべき税制はどんな姿か

・所得税に頼るべきか

・法人税は重すぎるか

・消費税は期待に応えられるか

の4つの章からなる第2部では、これまでの税制改正がどのような方向性を

持っていて、民主党政権がどのような改革をしようとしているのか、なぜ

今、税制改革が必要なのかを明らかにしています。

国税庁の見解に沿いすぎている感じはしますが・・・。

 

消費税増税の必要性が叫ばれている昨今、本当に増税が必要なのか、

またそれはなぜなのか。

我々国民は今まで政治家任せで、当事者意識をもたな過ぎていたのでは

ないでしょうか。政権交代をきっかけに、問題意識を高めた方も多いように

思いますから、誰でもが理解できる税制を考えるとともに、「嫌なものは嫌」

ではなく、なぜなのかを考えるべきではないでしょうか。

このコラムに類似したコラム

税制全体の動向 高橋 昌也 - 税理士(2013/02/28 07:00)

平成25年度税制改正の行方 菅原 茂夫 - 税理士(2012/12/12 09:38)

税制の傾向と生活のお話 高橋 昌也 - 税理士(2012/08/26 01:00)

合同会社がオススメ 高橋 昌也 - 税理士(2012/06/24 01:00)

消費税について 高橋 昌也 - 税理士(2012/06/16 01:00)