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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月17日更新

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ガンもうつ病も恐くない!自然法則に従った食事法とは?(8)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・最初に何を食べるかに関してですが、まず第一に、「生きた水」をたっぷり含んだ食材を食べなければならない、ということが挙げられます。我々人間の体の約70%は水が占めており、様々な場面で水がたいへん重要な役割を果たしています。水が足りなくなるとすぐに喉が渇き、2日も水を飲まないと生きていけないのはそのためです。水は体の隅々の細胞まで栄養分や酸素を運び、反対に細胞が排出した老廃物を腎臓などの排泄器官に運び出す、という作業を絶え間なく行なっているのです。

 

水を補給するといえば、我々はすぐに水道の水やペットボトルに入った水を想像しますが、これはいわば有機成分を含まない「死んだ水」といえます。もちろんそれも補足的には必要なものですが、本当の意味で生きた水というのは、糖質やたんぱく質、酵素、ビタミン、ミネラルなどの有機成分をたっぷりと含んだ、「生きた食材」からのみ得られます。その代表格は生の野菜や果物、種子類、それに生の魚肉や獣肉です。これら生きた食材には例外なく生きた水がたっぷりと含まれており、野生動物はそれを摂取することによって、毎日をエネルギッシュに暮らしていけるのです。

 

これに対して、加工・精製された食品や加熱された料理には、残念ながら生きた水は殆んど存在しません。加工されたり加熱されることによって水分は飛ばされてしまい、たんぱく質は凝固してしまいます。このような食品ばかりを摂取していると、生きた水が殆んど入ってこないために、細胞内を含めて体内が水不足になってしまいます。濃厚な料理を食べると無性に喉が渇くのはそのためです。その状態が続くと「細胞内便秘」に陥り、上記の毒血症を招くことになるのです。

 

次に、「生きた酵素」をたっぷりと含む食材でなければなりません。食物の消化や栄養の代謝、解毒など、あらゆる生命活動には酵素が不可欠で、その種類は3000種以上にも及びますが、殆んどの酵素は50℃以上に加熱すると失活します。また年齢とともに酵素は消費されて減少し、80歳では25歳の約30分の1まで減ってしまいます。酵素が減少すると体内の消化や代謝、解毒がうまくいかなくなり、老化や病気の要因となるため、いかに酵素を「節約」して生きていくかが大切なのです。

 

野菜や果物などの生きた食材には、生きた酵素が豊富に含まれています。これに対して加熱された食材には殆んど含まれていません。生きた酵素を含む食材には消化酵素もたっぷり含まれるため、それ自体の消化には体の自前の酵素を消費せずに、楽々と消化することができます。果物やサラダを食べると、胃のあたりがスッキリするのはそのためです。また食材に含まれる酵素は体内でアミノ酸に分解され、自前の酵素を作る原料となるので、二重の意味で体内の酵素を節約することが出来るのです。

 

そのように生きた水や生きた酵素を含んだ食材には、野菜や果物などの植物性食材と、獣肉、魚肉などの動物性食材とがありますが、人間はこのうちどちらを主体に食べた方がよいのでしょうか。前述のように人間は霊長類に属しており、チンパンジーなどと同様に、果物など植物性食材を食べるのが理にかなっているのは明らかですが、それでは肉や魚を全く食べてはいけないのでしょうか。

 

実は肉食動物も間接的ながら、野菜や果物などといった植物性食材を食べている、とも言えるのです。ライオンなど肉食動物は獲物を捕らえると、真っ先に内臓を引き裂いて腸を食べるといわれています。その獲物は多くが草食動物なので、腸内には食べたばかりの草や果物など「植物性の消化物」がたっぷりと入っています。ライオンは草を消化する酵素を持っていないので、いわば草食動物の酵素を借りて食べていることになるのです。そのため肉食動物が他の肉食動物を襲うことは、めったにないといわれています。

 

そういう考えからすると人間が獣肉を食べる時にも、ヒレ肉やバラ肉などを焼いて食べるよりは、腸などの内臓を生で食べるのが理にかなっているのですが、残念ながら元来人間には、動物の肉を多量に消化、吸収する能力はありません。従って他の霊長類と同様に、果物や野菜のような植物性食材をメインとし、動物性食材を補足的に摂取するというのが、生物学的にみて合理的な食習慣といえます。日常に即していうと、新鮮な魚介類を「刺身」で時々摂取し、そのほか鶏や豚、牛などのホルモンやレバーをたまには少量食べる、というのが理想的な肉食スタイルといえそうです・・(続く)

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