- 木和田 雅朗
- FP事務所らいふ工房 代表
- 大阪府
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
参院選挙が公示され最初の週末を迎えましたね。
参院選の論点のポイントはいろいろありますが、
消費税改正問題もその中のひとつでしょう。
ところで、消費税の逆進性を緩める方法として
「複数税率の導入」があることは新聞・テレビなどで云われているとおりです。
念のため複数税率って何ぞやをおおざっぱに言うと、
基本消費税率を10%とし、
食料品・日用品等生活必需品の税率は5%、
貴金属・自動車等ぜいたく品の税率は20%
のように設定することです。
さて、ここに異業種交流会で意気投合した八百屋の店主と
自動車販売業主が業務提携することになりました。
で、今度八百屋で
自動車付大根(←これポイント)を1本100万円
で販売することになりました。
ここでみなさんにクエスチョンです。
さきの消費税率を当てはめるとした場合、
この自動車付大根の消費税はいくらになりますか?
正解は5万円ですよね。
自動車はあくまでもオマケであって、主は食料品である大根なので、
適用税率は5%、すなわち消費税額は5万円となります。
もし単独でこの自動車が自動車ディーラーで売られていると
その消費税率はぜいたく品の20%となり、消費税額は20万円です。
ここでみなさんにもう一つクエスチョン?
この自動車を手に入れたいなら、
八百屋or自動車ディーラーのどちらで買いますか?
以上の例は現実離れしすぎのただのへりくつかもしれません
(とはいえ私ならやるかもね・・・)が、同じ車種でも都市部では
レジャー品(ぜいたく品扱い)で、交通網の発達していない地方では
生活の足(生活必需品扱い)だったり、
自動車は自動車でも、軽自動車は一般品扱いだけどメルセデスは
ぜいたく品扱いになったり・・・
う~~~ん
やっぱりシンプルが一番!ですね。
税制も、年金も、社会保障も、えっとそれからそれから。。。
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