固定金利と変動金利、両者の一部繰上返済方法の違い！

固定金利と変動金利は何が違うの？

　家計収支の中で考えると、固定金利はずっと支出額が変わらない固定費となり、一方の変動金利は、基本的に半年ごとに適用金利が変わる変動費といえます。では、両者の違いをもう少し詳しく見ておきましょう。

固定金利のメリットとデメリット

　固定金利とは借入した時の設定金利が最後まで適用されるもので、月々の返済額が確定していることから、長期的な返済計画の見通しが立てやすいといえます。一方のデメリットとしては、例え低金利時代でも長期間の金利変動を想定するため、金利は高めに想定される傾向が強く、現在のような低金利時代には金利負担が大きいと感じられることでしょう。

変動金利のメリットとデメリット

　メリットとしては、現在のような低金利時代にはその低金利を十分に享受することができることです。ただし、ほとんどの方が現在の低金利時代を予想できなかったように、高金利時代が再び訪れても不思議ではないことから、長期的な安心感に掛けるところがデメリットといえるでしょう。また、社会保障費や消費税などと共に、将来の家計に対する負担要因のひとつになる可能性もデメリットといえそうです。

一部返済の基本的な考え方

　住宅ローンの一部繰上返済方法には期間短縮型と返済額軽減型の２種類があり、どちらを採用すできかは金利が固定か変動かにより考え方に違いがあり、ここでは簡単にご紹介しておきましょう。

固定金利の場合

　将来の金利上昇による返済額の変動リスクがないため、利息軽減効果の高い期間短縮型の一部繰上返済を果敢に実行することができます。ただし、これも長期シュミレーションが健全に成り立っていることが大切な条件となります。

変動金利の場合

　変動金利の場合は、将来の金利変動をどう読むかによって返済方法も違うものとなります。例えば、現状のまま低金利が続くと予想する場合は、期間短縮型の採用で良いことになりますが、もし金利上昇局面にあると予想する場合は、期間短縮型より利息軽減効果は小さいというデメリットはあるものの、返済額軽減型を採用する方が安心感が高いものとなります。

また、低金利のメリットを享受できている間は一部繰上返済することなく、金利上昇対策として余裕資金を貯蓄しておくこともひとつの方法となるでしょう。

金利選択による損得勘定

　「両者のどちらを採用する方が得なのか？」残念ながらこれには明確な答えはありません。恐らく返し終わる頃に、その結論がでるでしょう。しかし、私にとってはこの結論はどうでも良いことなのです。大切なことは、「日々マイホームで楽しく安心感を持って暮せたかどうか」だと思っています。

大切なこと

　余剰資金ができ一部繰上返済を考えた時に、どの方法でいくらぐらいを返済に回しても大丈夫なのものかを検証し、またその効果を認識することが大切だといえます。例えばテレビ番組で、箱の中にあるものを手探りで当てる罰ゲームをよく見掛けますが、反対側で中身を知っている私達には安心感があると思いませんか？分らないから怖いのです。

「中身を知ってから実行すること」、同じチャレンジするなら安心感がある方がいいと思いませんか？

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