- 井上 岳久
- 戦略PR&マーケティング総合研究所 戦略PRコンサルタント、中小企業診断士
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:商品企画・開発
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
- 平岡 美香
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第3部[第3回:企業が社外秘にしているPRマル秘テクニック]
PRネタづくり発想法編「メディアヒアリング法」
井上戦略PRコンサルティング事務所http://www.mk-pr.jp/
3番目の発想法は「メディアヒアリング法」です。
PR担当者は普段はメディアに取材してもらう立場ですが、発想に詰まった時は自分が記者になったつもりで逆質問してしまいましょう。
わからない時は恥ずかしがらずに聞けばいいのです。
メディア関係者は発想が豊かですから、アイデアも豊富ですし、話をするだけで刺激も受けるものです。
例えば取材を受けた時に、記者から「次は何をやるんですか?」と聞かれたら、「何をやったらいいんですかねえ。
良さそうなのがあったら教えて下さいよ」と聞くことから始まるケースもあります。
或いは何度か接してみて、この人とは気が合うなと感じた記者をお茶に誘って雑談するのもいいでしょう。
記者にとってもPR担当者はライバルではないので、わりと気軽に考えていることを話してくれますし、話の流れで他の記者を紹介してもらえることもあります。
横濱カレーミュージアムに携わっていた頃、取材に来てくれたある記者の方が「カレーチョコ」を非常に面白がってくれました。
そして「白樺の樹液入りチョコ」や「韓国の唐辛子チョコ」など、変わったチョコがいろいろあることを教えてくれたのです。
私はそんなことはまるで知らなかったのですが、言われてみれば辛いカレーを食べた後に甘いチョコを食べるのは理に適っているし、カレーミュージアムでチョコレートを扱ってもおかしくないと思えてきたのです。
そこで変わったチョコを集めた物産展を開くことにしたら、その人が「最近は“博覧会”という言葉がウケがいい」とも教えてくれて、結果、「変なチョコ(へなちょこ)博覧会」というイベントに結びつきました。
バレンタインの時期になると、デパートでもゴディバなどの高級チョコを集めたフェアは行ないますが、義理チョコに合うようなチョコを集めたフェアは意外にありません。
そのお陰もあってか、最高で1日の売り上げが200万円に達する日もある大ヒット企画となりました。「メディアヒアリング法」が成功した良い例です。
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