第2部4回 最強マーケティング武器「ファクトブック」 - 企業ブランド戦略 - 専門家プロファイル

井上 岳久
戦略PR&マーケティング総合研究所 戦略PRコンサルタント、中小企業診断士
東京都
経営コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月20日更新

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第2部4回 最強マーケティング武器「ファクトブック」

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  1. 法人・ビジネス
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第2部「PR」という最強のマーケティング武器を知らない方へ

[第4回PRの武器~メディア向けの会社案内【ファクトブック】~]

井上戦略PRコンサルティング事務所http://www.mk-pr.jp/

 

3番目の武器である「ファクトブック」は、わかりやすくいえば“メディア向けの会社案内”です。

リクルート活動中の大学生がもらう会社案内や、取引会社が営業用にもらう会社案内とは別物で、そんなものが存在することすら知らない企業人も世の中には多いのではないでしょうか。

このファクトブックには、自社の情報のみでなく、経営環境や市場動向、業界の歴史などがメディアの欲する視線で書かれてあります。

つまりメディアの記者がその業種についてまとめたい時に、便利に使えるハンドブックのようなもので、多くは1年に一度改訂版を発行します。

そこには他社に見られては都合の悪いマル秘情報も入っているわけで、どの企業もメディア関係者にこっそり渡す以外は社外秘にしています

私も仕事柄読ませてもらう機会がありますが、「申し訳ないけど持ち出し厳禁で」というケースがほとんどです。

 

ファクトとは「事実」の意味で、元々はCIAが作っている「ファクトブック」に由来します。

CIAには日本やロシア、中国など、各国毎の機密情報をまとめたファイル=ファクトブックが存在し、企業にとってはそれと同レベルに大切な情報ということです。武器にたとえれば大砲クラスでしょう。

なぜそんなものを作る必要があるのかといえば、記者がその業界について書こうと思う度にめくられるということは、業界=この企業というイメージにつながります。

そして何か聞きたいことがあれば、真っ先に連絡してくるのは自社ということになり、それだけメディアに名前が取り上げられる機会が多くなります。

 

この「ちょくちょく目に触れる」ということが、PRにとっては大きな力なのです。

内容や書式、枚数などは自由で、各社とも個性のあるファクトブックを作っています。

ニュースリリースには短くてインパクトを与えるキャッチコピーが必要なのに対し、ファクトブックはきちんと読み込めてわかりやすい文章が求められます。

当然、ニュースリリースやニュースレターよりも更に高度な技術が必要なので、文章や編集のその道のプロでないと中々満足の行くものは作れません。

 

私は依頼を受ければ、ニュースリリースに関しては自社で作ってもらいます。

それをよりよくするためのアドバイスをする側に回ることが多いです。

リリース以外のニュースレターやファクトブックは自社内でなく外部のプロに作ってもらうよう指導します。

私に依頼された場合は専門のニュースレター及びファクトブック制作チームがありますので、そこで作ります。

のブレーンやスタッフを使って、本当に需要を喚起できるようなものを作るようにしています。

 

いずれにしても相談には乗りますので、お気軽にアクセスしていただければ幸いです。

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