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平野 雅章
横浜FP事務所 代表
神奈川県
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年05月01日更新

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学資保険代わりに低解約返戻金型保険を活用するデメリット

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保険 学資保険

この記事では、学資保険の代わりに”低解約返戻金型終身保険”や低解約返戻金型定期保険”を使うという考え方のデメリットについて書きます。

 

まず一番大きなデメリットは、利回りが長期固定になることです。

低金利の今であれば、年利回り換算で約0.87%程度で金額次第では税金が掛からないとなれば、結構良いのではと思えますが、10数年間の金利が固定されるのですから、市場の金利が上昇してくればたちまち不利になる可能性もあります。低金利のタイミングでは、運用商品は短期の固定金利か変動金利を選ぶのが原則です。(住宅ローンとは逆ですね。)

もう1つは、解約時の問題です。

こうした商品では保険料の払込期間(最低でも10年間以上の設定)が終了しないと、解約返戻金が払込保険料を上回ることはありません。払込期間終了までは通常の7割程度の解約返戻金になってしまい、この期間に解約すると受け取れる解約返戻金は、加入期間によりますが払込保険料に対し60%から75%程度が多いです。つまり、何かあって急にお金が必要になり、予定より早く解約すると大きく損をする訳です。

この2つからわかるのは、加入するならばあまり多い金額にしない方が良いということ!

”低解約返戻金型終身保険”や低解約返戻金型定期保険”で学費の全てを貯めようとしないで、他の短期固定金利の商品や変動金利の商品とも組合せ、将来金利が上昇する時があれば乗り移れるようにしておくこと、そして予想外の出費があっても解約しないで済む程度の額にしておくことが大切です。金額はそこそこにしておくという前提であれば、金利の上昇がまだ見えない現状では「消極的な選択」としてこうした商品で一部分の学費を貯めるのは選択肢と考えます。

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