換気 2 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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換気 2

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●エコノミーなエコロジー ☆換気工事
換気扇のカタログに必ず換気風量が表示されています。一人当たり30m3/hを目安に、煙草を吸う、吸わないとか諸条件を考えながら、換気を考えていきます。
よく見かける、壁に取り付けてある25cmのプロペラファンですと大体400m3/h程度の能力があります。これを回しっぱなしにしますと、暖房費・冷房費に相当ロスがでますので、オン・オフの注意が必要です。
機械換気には大きく分けて閉鎖型と開放型があります。閉鎖型は各室それぞれに給気孔・排気孔を設けそれをダクトで熱交ユニットまでつなぎ、集約して屋外に給排気するものです。部屋単位で確実に換気が行えますので、ビルなどの大規模建築物に適しています。

話しは少し脱線しますが、換気システムは生き物の血液循環システムに良く似ています。脊椎動物の血管は毛細血管まで良く発達していて細胞の一つ一つまで確実に酸素を供給しますが、エビ等の甲殻類には、毛細血管が無く、細胞の間をじわーっと血液(血液と云っても鉄が主成分のヘモグロビンでなく、銅が主成分のヘモシアニンですから赤くありません)が染み込む様に流れ、あいまいに酸素を供給していきます。
これは開放型の血液循環です。
激しい運動を長時間行うようにしようと思えば、やはり確実に細胞に酸素を供給できる閉鎖型の循環システムが必要になりますが、その分力強いポンプ(心臓)が必要になり不経済になるのです。

住宅でも色々なメーカーから、住宅用の換気システムが提案されていますが、割高で、ダクト内の汚れや熱交ユニットに発生したカビが新たな問題となっています。

住宅の場合、特にローコストをテーマとするならば、トイレであるかはともかく、24時間換気しても気にならない程度の、小さな換気扇を一つ二つ設けて、家全体の換気を考えるような開放型の換気がよろしいかと思います。

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換気 1(2007/06/09 07:06)