相手への配慮をしたつもりが、相手の心を複雑にすることもある。
例えば、「〜させていただきます」の連発は、慇懃無礼に受け止められる。
むしろ、「〜いたします」と、さらりと流したほうが、好まれる場合が多いことを感じます。
高齢化社会ではありますが、では、高齢者という定義を、皆さん受け入れているのかというと、抵抗している方が多いのもそうですね。
先日は、「年配者」という表現が話題になりました。
60代に入ったばかりの人と、70代の初めの方と、ひとくくりにして「年配者」としていることに、60代の方が抵抗していらっしゃいました。
コミュニケーションの難しさは、伝える側の意図どおりに、受け取る側に意図が伝わるかどうかが不確かであることです。
そして、その不確かさは、個々にもつ「価値観」の違いから生まれるものであるだけに、イメージのすりよせはできても、合致させることがほんとうに難しくなりました。
企業内においては、まさに、この問題への取り組みが遅れると、それぞれの「やる気(木)」をなくさせ、チームワークも高まることはないし、第一、効率のよい仕事をすることができなくなるという「負の成果」につながるだけに、経営者の皆さんは、頭を痛める一方です。
IQの高さと、EQの高さと、SQの高さは、いつもイコールの関係にはありません。
このバランスを良くし、それぞれに働きかけることが、企業成果を左右する時代の中で、コミュニケーションの大切さを、改めて感じさせられた先週、1週間でした。
このコラムの執筆専門家
- 竹内 和美
- (研修講師)
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
実践型研修で、結果が即・行動に現れます
ビジネススキルに不可欠なコミュニケーション力。ますます重要な「聴く力」「話す力」「論理的に考える力」を高める研修はじめ、企業研修の内製化のコンサルティング、人事政策のアドバイスなど、人事に関する総合的なご支援をしています。
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