ここがヘンだよ、日本の平等教育 - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

宮本 ゆかり
マイウェイネットワーク 
ビジネススキル講師

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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ここがヘンだよ、日本の平等教育

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人事担当者より、世のお母さんへ子育て提言 学校教育について
娘が小学校3年生の時の、上海日本人学校での運動会でのことです。

最近よく日本では「運動会の競技で順位をつけない学校がある。
かけっこは、皆、おててつないでゴールする」という話を耳にしますが、実態は、いったい何割ぐらいの学校でそのような運動会が行なわれているのでしょうか?

よく考えてみると、自然界の人間以外の生き物の間では、皆、なんらかの競争があり、序列や順位がついています。

高等な動物ほどその傾向が強い。
しかしながら、強いボスが群れを守ることで、共生が保たれています。
順位が付くのは自然の営みなのです。

ところが、最近の人間(日本人)は、どうも「自然に反した行為」に向かっているようです。

「差がつく=悪」と思い込んでいるような節があって、とにかく「同じ」「平等」であることに躍起になっているようにさえ見うけられます。

日本人学校の運動会からもそれは感じられました。

とにかく先生方は、「引き分け」がお好きなようです。

娘の小学校では、赤・白2チームに分かれて戦ったのですが・・・。
「綱引き」は、一回戦・赤の勝ち、二回戦・白の勝ちで引き分け。
「騎馬戦」は、一回戦・赤の勝ち、二回戦・白の勝ち、三回戦目でいよいよ決戦か?と思いきや・・・、

三回戦の途中で「時間切れのためここで止め〜。引き分けとします」のアナウンスが・・・・。(そもそも騎馬戦が時間制だなんてルール、聞いてないよ・・)

娘いわく、「先生はね、運動会の練習の時から、わざと引き分けになるように誘導してるんだよ。だからぜんぜん面白くない・・・」。
これじゃ、見てるほうも面白くありません。

運動会の話題はここまで。

もっと頭を痛めたことがあります。
それは娘の担任の先生が、まったく宿題を出さないことです。
3年生といえば、最も漢字の数を多く習う年代。
本来ならば、漢字練習ノートが漢字で埋め尽くされていなければならないはずなのに・・・、ノートは真っ白。


ある父兄懇談会の時、同じクラスのお母さんが先生にこんな質問をしました。

「あの・・・、娘が自宅で宿題をやっている様子がないんですが、先生は宿題を出されていないのでしょうか・・・?」

先生「私は宿題を出さない主義です。あくまでも子ども達の自主性を尊重します。もちろん自主的に勉強して、子どもさんが『ノートを見て欲しい』と言うのなら見ますよ。でも、そうじゃない限り、強制的に宿題を出すようなことはしません。
そのほうが私もラクですし・・・」(←最後にポロッと本音が出ました)


これを聞いたとたん、呆れて反論する気力が失せました。

最近、多いんです。「子供の自由・権利・自主性」という美辞麗句を楯に自らの責任放棄をする教師が・・・。

おっと・・・つい感情的になって話題がそれましたが、とにかく行き過ぎた平等主義は、かえって弊害を生み出すことにならないか?ということです。

自然の営みに沿って、適度な競争があることで、耐性を養ったり、自信をつけたり、強いものを敬ったり、弱いものをいたわったり・・・と、感性豊かな人間に育っていくのだと思います。