この状況は、平面図を見たり、完成された住空間を一瞬見ただけではわかりにくいのですが、暮らしが始まればすぐにその欠点は実感することになります。 自分達が持っているモノが収納しきれないのですから。
一般的に収納スペースは、床面積の10%程度は必要といわれていますが、私の経験上、30坪から40坪規模の住宅においては、最低でも床面積の15%以上は確保しないと「収納不足」に陥ると感じています。
私達は今や膨大の量のモノを所持して便利な暮らしをしているわけですが、暮らす空間のそれぞれの場に、必要なモノ、ストックするモノ、飾るモノ等があり、それらがその場に収納でき、使いやすく置くことができ、趣味のモノなどが飾ることができて、心地よく暮らすことができるのです。
収納が不足していれば、広い部屋でも結果としてモノが溢れることとなり、その状況での毎日がストレスにつながってしまいます。 快適暮らしは「収納計画」で決まるのです。
写真事例は2方向より使うことができるストック収納用のウォークインクロゼット。 3人家族の季節の洋服をすべてここにストックします。
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このコラムの執筆専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
03-6379-4831
「住まいづくりの発想」のコラム
快適暮らしは「収納計画」で決まる #3(2009/10/25 15:10)
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