食事に含まれる不飽和脂肪酸が潰瘍性大腸炎に関連
潰瘍性大腸炎のおよそ30%は、リノール酸の過剰摂取が原因かもしれないことが、研究によって新たにされました。(リノール酸は、赤身肉や一部の食用油、マーガリンなどに含まれる)
研究では、リノール酸を最も多く摂っていた被験者は最も少なかった者に比べて、潰瘍性大腸炎を示す疼痛を有する腸の炎症および水疱形成が2倍以上認められました。
ただし、オメガ-3脂肪酸をたくさん摂ると、潰瘍性大腸炎の発現リスクが4分の3以上低減していました。サケやサバのような魚、アマニ(亜麻仁)、特定の乳製品は、ドコサヘキサエン酸としても知られるオメガ-3を豊富に含んでいます。
リノール酸は体内でアラキドン酸に変化し、その後、組織に炎症を引き起こすさまざまな化学物質になります。潰瘍性大腸炎患者では、腸の組織内にこれらの化学物質が高濃度でみられます。潰瘍性大腸炎があると、大腸癌の発現リスクが高まることが知られています。
古来、魚を頻繁に食べていた日本人にも、最近は潰瘍性大腸炎の患者さんが増えていると聞きます。これは、米国型の食事にかわって、魚を食べる機会が少なくなったからではないかと考えられます。
週に2,3回は、魚を食べたいですね。
吉川祐介 Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア