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与謝野財務相、赤字国債発行の可能性を示唆

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税制改正 平成21年度税制改正
与謝野さんがとうとう本音を漏らしてしまった。
税収の減少の財源について、赤字国債の発行も視野に入れていることを
明らかにしたのである。
23日11時19分トムソンロイター記事はこう報じた。

与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は23日の参議院財政金融委員会で、
2009年度予算で税収が減収になれば、新たな赤字国債の発行もありえる
との見方を示した。
09年度当初予算は、経済成長率ゼロ%を前提にして作成しているが、
同相は、成長率見通しを引き下げてその分の税収の減収幅がはっきりすれば、
それを国会に提示すると述べた。
今後減収になれば、新たな赤字国債の発行もありえるのかとの質問に
対しては「減収になれば当然そうなる」と述べた。
民主党の富岡由紀夫委員の質問に答えたもの。




与謝野財務相は財政均衡を旨とし、増税による財政赤字の解消を図ろうと
しているはずであったが、麻生内閣の緊急経済対策への対応を迫られ、
将来世代への負担の繰り延べとなる赤字国債の発行の可能性に言及した。

私は今回の緊急財政出動により赤字国債の大量発行に踏み切らざるを
得なくなることを、かねてより警告してきたところですが、とうとう
与謝野さんの口から明言されてしまいましたね。

今の日本の経済状況からすれば、当然の帰結であって、何も驚くことは
ありませんが、少子化対策もままならないまま、将来世代への負担の繰り延べを
行うことには、はいそうですかと言いたくありませんね。

私はベビーブーマーですから、私の世代が引退する頃に働き盛りとなる
今の学生諸君に、ありがとうとしか言えませんね。
何せ、私の世代の方が1.5倍くらい人が多いのに、その少ない人数で、
今の世代からの赤字国債のツケと脆弱な年金財源を負担して頂くわけですから。

財政負担が必要な時期であることは当然のことです。
景気が悪いときに財政出動によって景気回復の起爆剤を提供することは
財政の景気調整機能を発揮すべきタイミングなわけですから、赤字国債でも
何でも発行して大規模な財政出動をするべきなんです。

しかし、そのための準備として、景気のいいときに増税をして、国庫に
余裕を持たせ、赤字国債の償還を終わらせていなければ、将来世代に重い
負担を背負わせることになることは、当然の帰結ですね。

昨日の経済財政諮問会議でも、安心社会の実現に向けて、集中審議が始まり、
有識者提出資料によれば、「安心あっての活力」が謳われているのです。

残念ながら、わが国の財政は、景気の良かったバブル時代に赤字国債の償還を
大規模に行わなかったツケを、今払わなければならない状況であり、
その是正のために安倍内閣が掲げた財政再建方針も、麻生内閣のバラマキ
により、瓦解するに至っています。

今はまず景気回復。
景気回復を待って財政再建を行うことを、次の内閣またはその次の内閣に
託さなければなりません。
その時には、大規模増税は避けられないでしょう。
消費税も10%どころか小沢さんが自民党幹事長だった20年前に主張した
20%にせざるを得ない可能性もあります。

そうしなければ、さらに人口が減って、今の中堅世代が死ぬ頃には、
わが国の財政は死に体を晒していることになりかねません。
人口が減り、企業も事業拠点を海外に移転させれば、わが国の税収は
必然的に激減するからです。

今の中堅世代・若手世代が安心して日本で老後を迎えられるためには、
今が正念場なのかもしれません。

消費税の近い将来の増税を公約にすることを要求している与謝野さんが
赤字国債の発行の可能性に言及したのは、それだけ重い意味を持ちます。

与野党の論戦の中で、実りある議論がなされることを期待したいところですね。

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